第110話
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オズボーン宰相の状況を偶然知る事ができた知人から父さんとオズボーン宰相の関係、そして俺が父さん達に拾われた経緯は聞きました。心から信頼していた父さん達に俺を引き取ってもらう事を決めたオズボーン宰相は父さんが信じていたかつてのオズボーン宰相だったでしょうし、今も心の奥底はかつてのままかもしれません。――――――ですが過去の経緯はどうあれ、今の俺にとっての”本当の家族”は父さんと母さん、エリゼとエリス―――”シュバルツァー家”ですし、大陸全土を戦乱に導こうとするオズボーン宰相のやり方は一人の人として決して許せません。過去の因縁を断つ為……オズボーン宰相の野望を未然に防ぐ為……そして俺達の未来の為にも俺はオズボーン宰相を必ず討ちます。」
「「兄様………」」
「リィン………」
「シュバルツァー…」
リィンの決意を聞いたエリゼとエリス、ルシア夫人はそれぞれ心配そうな表情で、デュバリィは真剣な表情でリィンを見つめ
「―――その意気だ、リィン。ギリアス兄さんは相当手強いが……それでもお前達ならば、取り返しのつかない事をしようとする彼を止めてくれると信じている。お前達の武運を祈っているぞ。」
「はい……っ!」
シュバルツァー男爵はリィンの言葉に頷いてリィンに応援の言葉をかけ、応援の言葉をかけられたリィンは力強く頷いた。
「灰獅子隊の皆様方……息子達がこの戦争を無事乗り越えられるように、支えてやってください。」
「リィン達の事……よろしくお願いします。」
シュバルツァー男爵は灰獅子隊の面々を見回して頭を深く下げてリィン達の事を頼み、ルシア夫人もシュバルツァー男爵に続くように頭を深く下げてリィン達の事を頼んだ。
「イエス・サー!!イエス・マム!!」
シュバルツァー男爵夫妻の頼みに対し、リィン、エリゼ、エリスを除いた灰獅子隊の全員はそれぞれ敬礼して力強い答えを口にした。
「―――では行きましょうか、レン皇女殿下。」
「ええ。――――――こちら、レン・H・マーシルン。レヴォリューション、レン達を回収してちょうだい。」
そしてリィンに声をかけられたレンは頷いて通信機を取り出してレヴォリューションに連絡するとリィン達の足元に魔法陣が展開され、リィン達は転位魔術によって上空に滞空していたレヴォリューションへと帰還し、リィン達の回収を終えたレヴォリューションはユミルから飛び去った。
同日、AM8:00―――
リィン達連合軍がルーレ侵攻の為の戦闘準備をしている一方、クロチルダからの通信による連絡により、連合軍によるルーレ侵攻の情報を伝えられたトワは紅き翼の面々を招集して連合軍によるルーレ侵攻の話を伝えた。
〜カレイジャス・ブリーフィング
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