第3話 Do i feel lucky?
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ハァ…ハァ…ハァ……おいキンジ! 体力持つか?? 」
「う……そろそろ……ハァ…限界だ?? 」
「頑張れ主人公?? 骨くらいは拾ってやる! 」
「お前の能力でなんとかできないのか?? 」
「無理だ! 俺1人だけの脱出はできるがお前を助けるとなると時間がかかる! 」
朝から額に汗を浮かべて死の追いかけっことか、誰得だよ! 8台のセグウェイ(UZI付き)に追いかけ回されるのはこの瞬間だけでいい。
こうなったのも7時58分発のバスに乗り遅れたからだ!
☆☆☆
俺たちがダラダラとネットを見ていると、バスの発車時刻である7時58分の30秒前だった。当然乗れるわけがなく……仕方なく2人で自転車登校することにした。怠惰な心をなんとかしたい。
「あー自転車登校もたまにはいいな! 」
「俺はバス登校のほうがいい」
「なんだよ! だからEランクなんだぞ! 」
「ランクは関係ないだろうがっ! 」
朝からよくそんな元気だな。俺も見習いたいよ。
『その、チャリには、爆弾が、仕掛けて、ありやがります』
ん?キンジが喋ったのか? 面白い声だすんだな。
「キンジ、新しい声真似か? 誰のだ? 」
「……俺は喋ってないし、強いていうなら後ろのやつだ」
振り向いて見ると、UZI付きセグウェイが後ろをついて走ってついてくる。
爆弾? あるわけな……サドルの裏にあったよちくしょう! 明日からサドルの裏見るのを習慣にしよ!
それから、セグウェイに追っかけ回され、加速し続けろと命令され10分経過した頃、そろそろ疲れてきた。
最初にゆっくり走ってたのが不幸中の幸いだな。
「おい……そろそろ肺が……運動したくないって叫んでる! 」
「くだらないこと言ってる暇あったら打開策考えろよ! 」
「打開策なんて……氷の壁を作ることくらいしかないぞ」
「あるじゃねえか?? 早くやってくれよ! 」
おいキンジ、頭を働かせろ。
「いいか?? 俺たちをストーカーしてるセグウェイだけやったとしても、他にもいるとは思わないのか??
もし凍らせたりなんかしたら狙撃されるかもしれないんだぞ! 俺たちを覆い、なおかつ銃弾を防ぐような氷を形成し続けたら精神力がもたない! 」
やはり能力を使い、銃弾を防いでるうちに救援呼ぶか?いや……リスクが高い。何かないのか??
本格的に焦り始めたそのとき……50mほど離れたビルの上に少女が立っているのが見えた。
「おいキンジ! 50m先のビルの屋上! 武偵がいるぞ! 」
「何言って──マジか」
俺たちとの距離が30mほどになったところでその少女はビルから飛び降り、パラグライダー
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ