第3話 Do i feel lucky?
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バメントを向けるが、キンジは素早く近づき、その腕を両脇ではさみこんだ。
────バババババ! ガキン! ガキン!
弾切れになり、スライドオープンしたガバメントをその小さい手から離し、体格差なんてお構いなしにキンジを体育倉庫の外へと投げ飛ばした。
あんな小さいのにキンジを投げ飛ばすなんてすごいな!
キンジは受け身をとったが、その顔は驚きに満ちている。
「逃げられないわよ! あたしは犯人を逃したことは一度もな……あれれ? 」
キンジに鉛玉をあびせようとしたが、キンジは投げ飛ばされた際にマガジンをスリとっていたため、マガジンがないのだろう。キンジも手グセが悪いな。
「ゴメンよ」
そのままマガジンを遠くへ放り投げてしまった。金が! もったいない!
だがそんなことで戦意喪失するピンクツインテでもなく、背中から刀を抜き、人間離れした速さでキンジに斬りかかろうとするが……
「みきゃ?? 」
何かを踏みつけて派手に転んでしまっていた。
ピンクツインテの足元を見れば、.45ACP弾が落ちている。弾だけ地面にまいて、それに気づかせないようにマガジンを遠くに飛ばしたのか。すごいな、手品で儲かるんじゃないか?
キンジは転んだのを確認し、ダッシュで逃げてしまった。
……え? 俺置き去りにされた?
「でっかい風穴あけてやるんだからぁー!?? 」
怖っ! 風穴なんて物騒な! 俺も逃げないと!命の危険がっ!
ピンクツインテに気づかれないように体育倉庫からコッソリと抜け出そうとしたが……
「ッ?? あんた待ちなさい! 」
「ヤベッ! 気づかれた! 」
動物的な直感とでもいうのだろうか。俺が逃げ出そうとしているのが一瞬にしてバレたッ!
だがここで捕まったら何をされるか分からない! 能力を使ってでも逃げさせてもらう!
俺は超人的な速度でこちらに向かってくるピンクツインテの足元を……カッチカチに凍らせた。
「 ミキャッ! 」
先ほど転んだ時と同じ猫のような声をあげ、スッテーンと転び、頭を強打させていた。
怖い怖い! 早く差をひろげ……あれ?
後ろを振り返れば大の字になったまま起き上がってこない。
気絶でもしたか? そんなバカなことあるわけ……ピンクツインテの目が死んでる?
予想的中かよ! 面倒だが、放っておくと変な輩に take outされるかもしれん。
学校行くついでに持ってくか……
俺はピンクツインテをおんぶし、これは遅刻だなぁと思いながらも、裏切ったキンジを呪う。
「この恨み! 晴らさでおくべきかああああああああ?? 」
「うるさいわよこのドベ! 」
突如、頭
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