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八条学園騒動記
第五百八十九話 シェークスピア劇の本来の姿その八

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「どうやら」
「昔は」
「シェークスピアの時代はな」
「まさにその時代ね」
「それで言葉もな」
 これもというのだ。
「本来はな」
「英語ね」
「昔のな」
「昔の?」
「だから言葉は時代と共に変わるからな」
 それでというのだ。
「当時の英語と今の英語はな」
「違うの」
「銀河語だって変わってるだろ」
 連合の公用語のこの言語もというのだ。
「千年前とじゃな」
「ああ、何か千年前の文章読むとね」
 ルシエンも言ってきた。
「何かね」
「色々違うな」
「そうだね」
「それと同じでだ」
「当時の英語なんだ」
「言うなら古典だ」
 そうなるというのだ。
「古典の英語だ」
「成程ね」
「だからな」
「本来の劇を忠実に再現したら」
「その時はな」
 まさにというのだ。
「男ばかりでな」
「言葉もわからないわね」
「そうなっている」
「そうなのね」
「そしてエウロパだとな」
「ぞうした劇もやっているのね」
「そうみたいだな」
 こうプリシラに話した。
「あちらだとな」
「本場だけあって」
「ああ、ただイギリスでもな」
 他ならぬシェークスピアを生んだ国でもというのだ。
「忠実に再現したそうした劇は滅多にないらしいな」
「やっぱり言葉が難しいから」
「英語でもな」
 自国の言葉でもというのだ。
「時代が違うと別の言語だからな」
「それでなのね」
「ああ、どうしてもな」 
 そこはというのだ。
「上演は難しいらしいな」
「あっちでもなの」
「男の人だけというのもな」
「ネックになるの」
「こっちは歌舞伎があるけれどな」
 連合にはというのだ。
「だから比較的言われないけれどな」
「あっちはフェミニズムこっちより五月蠅いわね」
「そのことがあるからな」
「男の人だけのお芝居は難しいのね」
「ああした人達は伝統文化関係ないからな」
 女性を尊重すべきという考えに反するものであるのならばそれこそ何でも否定するという極端な人がいるのだ。
「だからな」
「そうしたことも認めなくて」
「上演したら五月蠅いんだよ」
「それでなのね」
「このこともネックになってな」
「あまりというか殆ど上演されないのね」
「そのままの形だとな」
 イギリスでもというのだ。
「みたいだな」
「複雑な事情ね」
「ああ、フェミニズムとか絡むとな」
「ややこしくなるわね」
「そうだよな」
「私女の子だけれどね」
 それでもというのだ。
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