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夢幻水滸伝
第百七十二話 プールに行ってその十六

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「うちはチョコお願いします」
「私はレモン」
「私はストロベリーで」
「うちはバニラがええです」
「出て来てくれたのはええが却下や」
「これ位で誰が奢るんや」
 トウェインとメルヴィルの返事は冷たかった。
「そんなん自分で買えや」
「それで食べとけや」
「というかほんまに出て来たな」
「悪いこと言うたらな」
 羅と施はこのことを指摘した。
「まさに呼ぶより謗れ」
「その諺の通りやな」
「って今来たばかりですよ」
「これまで着替えてシャワー浴びてました」
「一旦身体奇麗にしてました」
「清潔にしてました」
「って四人共毎日お風呂やシャワー入ってるやろ」
 綾乃は四人の話を聞いてこう返した。
「確かに皆が入る場所に入る言うても」
「まあそこは清潔にってことで」
「確かに四人共毎日お風呂やシャワーは入ってます」
「けどです」
「プールは皆が入る場所ですさかい」
 それでとだ、四人は綾乃に答えた。
「まず奇麗にしました」
「身体の隅から隅まで奇麗にしてきました」
「それでその分時間かかりました」
「ボディーソープとシャンプー使って」
「いい加減やけどほんまにしっかりしてるとこはしっかりしてるわね」
 シェリルは四人の話を聞いて述べた。
「四人共」
「ええ子達やで」 
 綾乃はそのシェリルに笑って話した。
「素直やしね」
「いやあ、紫先輩はわかってくれてますね」
「私等のことがしっかりと」
「そのことめっちゃ嬉しいです」
「やっぱり紫先輩は他の人とちゃいますわ」
「そう言うのは紫君だけだ」
 リーは笑って言う四人に生真面目な顔で述べた。
「全く以てな」
「こんな不真面目でいい加減な連中もおらんわ」
 中里も言う。
「ほんまにな」
「全くだな」
「ちょっと目を離すとや」
「怠けるな」
「そや」
 まさにというのだ。
「そんな連中や」
「全くだな」
「しかし人の筋は守るところはええな」
 シェリルは四人のこのことは冷静に評価した。
「そのことはな」
「はい、そやからです」
「ちゃんと身体奇麗にしてきました」
「それで最後になりましたけど」
「皆に迷惑はかけません」
「そのことはええわ、しかしもう食べはじめてるか」
 シェリルは今度は四人がそれぞれ手に持っているフランクフルトや焼き鳥、ハンバーガーやチキンナゲットを見て言った。
「そのことはな」
「あきません?」
「ここの食べものどれも美味しいですさかい」
「それで食べてますけど」
「あきませんか?」
「幾ら何でも速いやろ」
 こう言うのだった。
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