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クラディールに憑依しました
ヤるなら今だと思いました
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食べながらモゴモゴしている。


「――――こいつが出した物を口にしたのカ!?」
「え? ――――かはッ!?」


 シリカが麻痺毒で倒れた。


「掛かったのは一人だけか、アスナとリズは学習してるな」
「あんたが出した時点で怪しさ全開だったわよ」
「こ――――これってぇ……!?」

「…………わたしも最初この人に会った時に毒を飲まされたわ」
「――――アレは酷かったナ」
「みんなが成長してくれて俺は嬉しいよ? シリカ、圏外――正確には『アンチクリミナルコード有効圏内の外』では毒を盛る事が可能だ」


 シリカのメニューを開き、倫理コードを解除する。


「そ――――それはぁ……!?」
「さぁ、にゃんにゃんしましょうねー」
「嫌ッー!?」


 俺が発したその台詞と共に、アスナから殺気が発せられた!!


「アスナっ!? 抜刀は駄目よ!? オレンジに――――犯罪になっちゃうよッ!!」
「はっはっは、ほら考えろ、血盟騎士団副団長様よ、オレンジにならずに俺を止めてみろよぉ!」


 アスナが細剣を握り締め、目付きだけで俺を殺しそうな勢いで睨んでくる。


「――――普通に引っぺがせば良イ、数人で犯罪にならないギリギリで力を抑えて引き剥がせば問題なイ」
「…………教えるなよ」


 シリカから手を離して解毒結晶を使う……シリカが涙目でメニューを開き倫理コードをロックした。


「……シリカ、解毒結晶はどうした? さっきの戦闘で毒を使う奴が居たのか?」
「…………あ――いえ、居ませんでした……まだ持ってます」
「解毒結晶を使わなかった理由は?」
「…………いきなりだったので、頭にありませんでした」

「次から気を付けろ? PTを組むのは俺達だけじゃないからな?」
「一応シリカには教えてあったんだゾ? だが……引っかかってしまっては警告も意味が無イ」
「…………ごめんなさい」


 ぽろぽろとシリカが泣き始めてしまった――――アスナとリズの視線が痛い。


「――――後で圏内戦闘、付き合ってくれるわよね?」
「了解した、副団長殿」


 今日シリカは頑張った――フィールドボスも倒せて、アスナと料理の約束をして、美味しいご飯とお菓子を食べて充実した一日になる筈だった。
 それなのに俺が食わせたのは麻痺毒で、倫理コードを解除させられて、毒を食ったお前が悪いとばかりに責められて――――酷い虐めだ。
 アスナがシリカの涙を見て俺を許せないのは仕方のない事だ、アスナとの圏内戦闘が終わったら、シリカにはしっかり謝っておこう。


「さて、内輪揉めはそこまでにしてくレ、実は頼みたい事があってコッチに寄ったんダ」

「――何かあるのか?」
「迷宮区
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