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夢幻水滸伝
第百七十二話 プールに行ってその七

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「男八人むさ苦しいな」
「色気の欠片もないな」
「綾乃ちゃんやシェリルちゃんはおらんか」
「会ってへんか」
「ああ、会うとしたらな」
 中里が二人に答えた。
「多分プールや」
「そこで会うか」
「水着姿の綾乃ちゃん達と」
「そうなるわ、ただ女の子達の水着姿見ても」
 それでもとだ、中里はアメリカの神星二人にこうも言った。
「別にな」
「これといってやな」
「興奮せんことやな」
「そういうのは見せんことや」
 間違ってもというのだ。 
「見せたら終わりや」
「人としてやな」
「そうなるな」
「そや」
 まさにというのだ。
「クールにおることや」
「内心はどうでも」
「それでもやな」
「そういうことや、まあ女の子もそやな」
 このことは男だけのことではないというのだ。
「やっぱり興奮を見せたらな」
「あっちも終わりやな」
「女の子の方も」
「正直さかりのついた女の子は」
 ここでだ、メルヴィルはこう言った。
「かなりな」
「引くやろ」
「ああ、それはそれでええかも知れんが」
「普段やとな」
「どうもな」
 引いてしまうというのだ。
「実際に」
「まあお互いクールに楽しむってことやな」
 トウェインも言ってきた。
「今日は」
「そうなるわ」
「そやな、まあアイドルや女優の人の水着を見る」
「それは興奮するからな」
 中里はトウェインにすぐに返した。
「例えには出さんことや」
「そういうことか」
「そや、人参とか大根とかな」
「野菜みたいなもんってか」
「思ってな」
 そうしてというのだ。
「クールにおることや」
「プールではか」
「そや、確かに水着は下着やがな」
 名前はどうであれその実はそれだというのだ。
「クールにおろな」
「女の子の水着姿を見てもな」
 芥川も言ってきた。
「そうしていくべきや」
「そやな」
「とか何とか言っている間に着いたぞ」
 リーは他の面子にここでこう言った、見れば八条プールの実に大きな入り口が目の前にあった。室内プール場のそこに。
「今な」
「そやな、ほなな」
 中里は今度はリーに応えた。
「今から中に入ってな」
「着替えてだな」
「プールに出ような」
 そうしようというのだ。
「これから」
「わかった、ではな」
 リーも頷いた、そうしてだった。
 八人は更衣室で着替えに入った、下着は全員トランクスだった。中里はその中でアレンカールの真っ赤なそれを見て言った。
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