ソロ狩りのお手本を見せました
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Cが売ってる商品とかの値段を裏から操ってる――自己メンテナンス可能なシステムらしい、モンスタードロップまで管理してるとか。
明らかに効率の良い狩場を調整して経験値を少なくしたり、まぁ、物言わぬ運営って所か、俺達の精神状態をモニタリングして危機に対処もできるそうだが…………」
「あたし達がデスゲームに囚われて困ってるのに、何の対処も無いって事は――壊れてるか茅場に弄られてるって訳ね」
「だろうな、初めからデスゲームを狙ってたんなら、色々仕込んでたんだろうよ」
「行動パターンを書き換えるのが簡単だったら、何で今もこの戦い方が有効なんですか?」
「多分、いや間違いなく――この戦い方をしてるのは俺だけだ。
思考ルーチンを書き換えるよりも無視していた方が運営……カーディナルにとって効率が良いんだろ」
「あんた、この方法で狩りを続けてたんでしょ? 何で他の人が真似しないの?」
「この狩り方はプレイヤーが複数居るとターゲットがバラけて成立しないからな。
壁の上にプレイヤーが居るから昇ってくるんだ、地上の方に他のプレイヤーが居たらそっちにタゲが移っちまう。
だから他に誰も居ない狩場で、深夜遅くにやってるんだよ、街に近い所だと夜でも人が居るから離れた場所で、後はクエスト受注して誰も居ない空間でやってるし」
「誰も居ない空間って何ですか? そんな場所があるなんて聞いた事が無いですよ?」
「お使いクエストとか、場合によっては他のプレイヤーと同じクエストを受けた時に、
『世界で一つしかない鍵』とやらを持ったプレイヤーが三十人、四十人と群がってたらどう思うよ?」
「……すげーアホらしいわね、こっちは命が掛かってるのに」
「まぁ、そう言う訳で、クエストを受注した瞬間に通常の空間とは別の――――他のPTが居ない空間に放り込まれる、そこで好き勝手やり放題してるのさ」
適当に無駄話を進めていると、さっき倒した敵がリポップし始めた。
「さてさて、敵さんも復活したし、此処からはみんなで本番と行こうか」
「見てるだけで退屈だったし、鬱憤を晴らすには丁度いいわね」
「がんばります!」
「あなたが作戦を練ってみて、とりあえず聞いてみて、それで良さそうなら試してみるわ」
「へいへい、副団長様に従いますよ」
とりあえず、雑魚を相手にどうした方が良いか適当に考える事にする…………効率とかは無視で。
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