フライトしました
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微笑ましい光景ですね、マスター」
高町家の玄関からドゥーエが出てきた。
「……お客さん? マスター?」
「なのは、こっちは俺の家族、ドゥーエだ」
「はじめまして、高町なのはです、なのはって呼んでください」
「ドゥーエと言います、マスターをよろしくね、なのはちゃん」
「はい」
ドゥーエがなのはの頭を撫でて微笑んでいる……こういう絵もあるんだな。
「今度翠屋で働く事になったから、翠屋にも来てね」
「はい」
「なのは、そろそろ戻らないといけないし、早く風呂に入った方が良いぞ」
「うん、またねユーノ君」
高町家を離れてドゥーエと一緒に一度拠点へ戻る、今日の捜査報告を確認する為だ。
部屋にはドゥーエ、チンク、ロッテ、そして俺がテーブルを囲んだ。
「高町家訪問は事情説明と謝罪か?」
「はい、聖王教会からの要請です、私は翠屋での護衛に回ります」
「俺は護衛対象の所に戻ってデバイスの使用説明だな、付け焼刃にもならないが」
「それと、追加報告があります」
「何だ?」
「家族が増えます」
「は?」
リビングから明かりが消えて和室にスポットライトが輝き、子供が一人――――幼女の背中が映し出された。
「お待たせしました〜、クアットロちゃん、満を持して登場です!!」
振り返るクアットロと共に大量の紙吹雪とクラッカーの炸裂音、うむ、アホだコイツ。
――――ナンバーズ四番、クアットロ、こいつの特殊能力はハッキング等、センサーの目を誤魔化したり敵を多く見せる幻惑が使えたりする。
まぁ、そのせいで、五番、チンクよりも稼動が遅くなり、四番なのに五番の妹と言う――――ちょっと変な姉妹になっている。
「ワー、パチパチパチパチ(棒」
「もう! ノリが悪いですマスター、このクアットロ、マスターの為だったら世界経済くらいいくらでも麻痺させて見せますわ」
腰をくねらせながら悶えるクアットロちゃん、幼女がやると病気にしか見えんから止めろ。
「麻痺させたり破壊したりするのは簡単だろ、遊ぶのは良いが洒落にならん事はするなよ?」
「は〜い、節度を持って遊びたいと思いまーす」
右手を上げて宣言するクアットロちゃん、可愛いがまったく信用できないのはデフォルトか?
「ところで、お前ら飯はどうした? 俺は外に行くが――――誰か作れる奴居るのか?」
「レーションなら大量に持ってきてありますわ」
「…………もう厄介事から開放されてるんだから、有り余る才能を料理とか趣味に全力で使えよ」
「例えば?」
…………コレってクアットロの方向性を決める大事な発言になるんじゃないだろうな? まぁ、そんな訳無いか。
「――――そうだな、理想の女性像になる為にカロリー計算を
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