フライトしました
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『レイジングハート』
『《はい》』
『今何処だ?』
『《雲の上です》』
『何故そんな所にいる?』
『《夕焼けを見に行こうと言う話になってこうなりました》』
『フェイクシルエットはお願いでもされたか?』
『《はい》』
『帰りたくても帰れないとか、俺に怒られるから帰れない状態だったら呼べ』
『《現在後者の方です》』
『……わかった、迎えに行く』
レイジングハートの座標を割り出して転移する。
アリサとすずかがなのはと手を繋いで空中を漂っていた。
「夕焼けは楽しめたか?」
「ユーノ君……」
「違うの、あたしがなのはにお願いして」
「別に怒っちゃいないよ、仲間外れにされた事の方がショックだ」
「ユーノ、ごめん」
「とりあえず部屋に戻ろう、水は乾かすけど風呂に入らないと髪の毛が酷い事になるぞ」
すずかの部屋に戻ると三人は床に正座してデバイスをそれぞれ膝の前に置いた。
……何で俺が説教を始める雰囲気になってるんだよ?
別にデバイスを取り上げるつもりは無いのだが、三人の反省の表れと言うのなら下手な事を言うべきではいな。
――――レイジングハートには俺が知った全ての魔法理論を詰め込んである。
レイジングハートが『行ける』と思ったら今、この瞬間にブラスター3のエクセリオンバスターやスターライトブレイカーが撃てるように設定したのは俺自身だ。
高町なのはの魔力ランクは最初っからユーノを超えているのだ足元にも及ばない。
その俺が誰に何を説教しようと言うのだ? 俺がこれからやる事は説教なんかじゃない。
全力全開で『さじを投げる』のだ、『もうお前らが何をやっても俺は責任取らないから』ってな。
「……ユーノ怒ってる?」
「さっきも言ったが怒っちゃいない、こうなるだろうなと可能性は充分に考えられた」
「あたしが夕焼けをもっと上から見たいって言ったから、なのはがレイジングハートにお願いして抜け出したの」
「……俺に言っても反対すると思ったか?」
「……うん、上に行くなって、あたし達が魔法陣から離れたら怒ると思って」
「言ってくれればもっと安全な方法で上まで昇れたし、本当に危険ならレイジングハートも言う事を聞かなかった筈だ」
俺にバレない様にってレイジングハートにお願いすれば、レイジングハートはマスターであるなのはの言う事を聞く、分かり切っていた事だ。
「デバイスは何でも出来る訳じゃない、レイジングハートでも出来ない事がある、デバイスが動かなくなる事だってあるんだ」
「でも、レイジングハートが大丈夫だってデバイスも強くしてくれて……」
ブルームーンとネフライトの設定値を見てみると、確かに弄られていた、なのはが高速で飛べる事を前提とした数値に。
なのはの魔力を
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