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夢幻水滸伝
第百七十一話 統一成るその十三

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「いざとなれば戦もな」
「するんやな」
「そや、けどこれからは政専門の星のモンも十人位おって」
「大きな戦をしている中でもやな」
「政を行ってもらうんや」
「そうしていくんやな」
「太宰にしてもな」
 その彼もというのだ。
「一連の覇権を争う戦には出てもらってたけどな」
「基本戦得意やないしな」
「そやからな」
 そうした星の者だからだというのだ。
「一連の戦は人手が足りんで出てもらったけど」
「これからはやな」
「その人手、戦のそれもあるしな」
「政に専念してもらうか」
「留守を守ってもらって」
 そのうえでというのだ。
「国内の政に頑張ってもらう」
「そうしてやな」
「国を治める柱になってもらう」
 是非にというのだ。
「これからはな」
「そうしてもらうな」
「今も太宰君軍議とか戦の時間以外は政の仕事してるし」
 綾乃も言ってきた。
「ほんまに政にはそうした人も必要やね」
「総力戦でも国内がしっかり治まってないとな」
 中里も綾乃に応えた。
「まともに戦えんしな」
「正直ずっと星の子総動員で戦ってきたけど」
「やっぱり政をしてへんとな」
「国は動かんで」
「そやな」
「これまでは太宰君が官僚組織整備してて」
 日本のそれをだ、太宰は日本を統一する中そして統一してからも国内を統治する官僚組織を整えていたのだ。
「それでうち等がおらん間も政が動く様にしてたけど」
「それでもやな」
「太宰君が軍議とかの間にお仕事しててもな」
 それでもというのだ。
「ギリギリの状況で」
「やっぱり常に政してるモンがおらんとな」
「あかんで」
 綾乃は中里に話した。
「ほんまに」
「そやな、実際」
「そやからこれからは」
「いつも政に携わってる大臣職に就いてるモンはか」
「そっちに専念してもらって」
 そうしてというのだ。
「戦にはな」
「関わらんな」
「そうしてもらうわ、戦の間も政は順調に動く」
「そうした国にしてくな」
「これからは」
「劉邦は蕭何がおったから中国を統一出来たしな」
 芥川もこう言った。
「このこと結構言うてる気がするけどな」
「後ろでしっかりと治めてる人がおったからやね」
「軍師に張良とか陳平がおって」
 そしてというのだ。
「韓信に黥布、訪越がおったけどな」
「その人等は武将やったね」
「ああ、三人共それぞれかなり戦に強かった」
 ただしそれぞれタイプは違っていた、韓信は文字通りの名将で黥布は猛将そして訪越はゲリラ戦術を得意としていた。
「他にも色々人材おったけどな」
「蕭何さんやね」
「もう蕭何がおらんと」
 それこそというのだ。
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