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夢幻水滸伝
第百七十一話 統一成るその六

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「それはな」
「徐々にやな」
「今使ってる武器をな」
「交換してくな」
「そや、棟梁さんの考えでは完全に使えん様になるまで」
「それまでその武器を使って」
「それからや」
 武器を粗末にしない、使えるものは最後の最後まで使おうという綾乃の考えがこうしたことでも出てのことだ。
「そうしてな」
「交換やね」
「新しい武器とな」
 そしてというのだ。
「それにな」
「建物もやね」
「徐々にな」
「新しいもんにしてく」
「そうなってくで」
 こう房江に話した。
「これからは」
「家とか橋とかもやな」
「堤防とか道路もな」
「徐々に替えてくな」
「自分は建築大臣になるやろ」
「うちも太宰さんに言われてるで」
「その時はな」 
 まさにというのだ。
「建築の方でな」
「最新技術を取り入れて」
「それでやな」
「凄い建物立ててもらうことになるで」
「そやな」
 房江も若山のその言葉に頷いた。
「それでやな」
「戦の後がな」
「本格的に忙しくなる時やな」
「それはな」
「ほんまにな、ほな今は」
「戦ってくで」
「あと少しやしな、しかし大工道具もな」
 房江は自分の神具である十兵衛源太の話もした。
「戦でもな」
「使えるな」
「武器にもなって」
 そしてというのだ。
「これがな」
「案外強いな」
「結構以上にな」
「それはわしもや」
 若山も自分の話をした。
「鍛冶道具がな」
「稲荷もやな」
「それを使ってもな」
 まさにというのだ。
「充分以上にな」
「戦えるな」
「大工道具も鍛冶道具も」
 その両方がというのだ。
「ほんまにな」
「戦にも使えるな」
「それが一連の戦でよおわかったわ」
「うち等は人手が足りんかったから戦に出たけど」
 これも日本軍の兵の数の少なさを補う為だ、とかく日本軍は兵の数少なくそれで星の者を文字通り総動員したのだ。それで二人も出たのだ。
「それでもな」
「案外戦えたな」
「実際な」
「そやったな、けど」
「戦はな」
 それはというのだ。
「うち等はな」
「なくなるな」
「それで大臣としてそれぞれの仕事してくな」
「内政をな」
「そっちで頑張るか」
「そうしてこな」
 二人でこう話してだった。
 そうして今は戦っていった、二人はこれからも頑張って仕事に励んでいこうと思っていた。だがそうした者達だけでなく。
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