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夢幻水滸伝
第百七十一話 統一成るその四

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「まだね」
「ほなその自然を操る力の援護を受けて」
 田中はトロル特有の大柄な身体で述べた。
「そのうえでな」
「今からなのね」
「僕は僕の師団を率いてな」
 そのうえでというのだ。
「突撃仕掛けるわ」
「そうしてくれるのね」
「林業のことと力仕事は任せてくれ」
「あと応援もね」
 千歳は田中の起きた世界での部活の話もした。
「任せていいわね」
「そっちもな」
 田中は応援団のことも笑顔で応えた。
「させてもらうわ」
「それじゃあね」
「ほな今からな」
「攻めていくわね」
「そうするわ、そして敵軍を倒していって」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「勝ちましょう」
「絶対にな」
「あんたの鉞は戦にも使えるからいいわね」
「木を切ってな」
 その手にある金太郎の鉞はというのだ。
「そして戦にも使える」
「武器にもなるわね」
「そやからな」
 それでというのだ。
「かなり役に立ってくれてるわ」
「そうよね」
「僕は戦も出来るってことや、けどな」
「やっぱり基本は政ね」
「林業の方が得意やな」
「クラスもそうだしね」
「そやからな」
 それでというのだ。
「戦が終わったらな」
「あんたは林業大臣ね」
「太宰さんにその役職を言われてるわ」
 そうして頑張って欲しいとだ。
「実際にな」
「そうよね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「戦が終わったらな」
「政を中心にやっていくわね」
「そうするわ」
 こう千歳に話した。
「その時は」
「私も主に政かしら」
 千歳は自分のことも話した。
「戦が終わったら」
「少なくとも暫く戦はせんみたいやしな」
「それだったらね」
「千歳ちゃん政も得意やしな」
「やっぱりね」
「千歳ちゃんも政にな」
 こちらにというのだ。
「頑張ることになるわ」
「やっぱりそうね」
「それでな」
 そのうえでというのだ。
「民も国も豊かにして」
「安全に暮らせる様にしていくわね」
「そうなるで」
「そうね、じゃあその戦の後の為にも」
「今はな」
「戦うことね」
「そうなるで」
 田中はこうも言ってだった、千歳の援護を受けてそうして鉞を手に自ら軍勢を率いて突撃した。その戦いぶりは実に勇敢なものだった。
 若山も房江と共に戦っている、その中でその房江に言った。
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