第十二幕その十一
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「面白いですね」
「うん、自分自身を演じるなんてね」
「そうそうないですよね」
「関羽さん達もこうした気持ちだったのかな」
「不思議でそれでいて面白いですね」
「そんな気持ちだよ」
今はとです、オジョは神宝に答えました。
「本当にね」
「そうですよね」
「自分自身を演じるなんて」
「本当に滅多にないことですし」
「面白いね」
「ええ、では」
神宝はあらためて言いました。
「僕達自身を演じましょう」
「そうしていこうね」
「自分自身を演じることはね」
オズマも笑って言います、オズマも旗抱よりも派手な格好になっています。そしてメイクもかなりのものです。
「自然にしていけばいいけれど」
「それでもですか」
「人に観てもらうから」
「演じることですね」
「自分自身を理解してね」
そしてというのです。
「そのうえでね」
「そうしていくものですか」
「そう思うわ」
こうオジョにお話します。
「私達はね」
「そうなんですね」
「そう、だからね」
「これからですね」
「やっていきましょう」
「それでは」
「ええ、今からね」
こう言ってでした。皆は舞台に出ました。そうしてです。
皆で演じます、その中でです。
ドロシーは舞台から出た時に五人に言いました。
「いい?こうした衣装だからね」
「汗かきますね」
「しかも動きますし」
「余計に汗かきますから」
「だからですね」
「水分補給もですね」
「忘れないでね」
こちらもというのです。
「いいわね」
「はい、そうします」
「そこは絶対ですね」
「ちゃんとしておいて」
「舞台をやっていくことですね」
「水分補給も忘れないで」
「そうしてね」
言いながらです、ドロシー自身お水を飲みます。そうしてです。
お水を飲んでからこう言いました。
「こまめに摂っていきましょう」
「わかりました」
「僕達もそうします」
「飲んでです」
「そしてです」
「舞台に戻ります」
「貴方達は今は舞台に出ていないけれど」
それでもというのです。
「すぐに出るわね」
「五人全員で出ます」
「それでオズマ姫と一緒にお芝居します」
「そうします」
「だから今のうちにですね」
「水分を摂っておくことですね」
「オズマもね」
主役である彼女もというのです。
「水分摂らないとね」
「そうですよね」
神宝は舞台の方を見てドロシーに応えました。
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