第十二幕その八
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「その演目は」
「誰にもわからぬということも」
沙悟浄さんはマンゴープリンを食べつつ言います。
「あるのですな」
「というかですね」
玉龍さんも杏仁豆腐を食べつつどうなのかとなっています。
「こんなわからないこともないですね」
「オズの国でしかない京劇の作品」
赤兎馬は人間の姿でタピオカミルクを口にしつつ言いました。
「わからぬ」
「私もわからないわ」
このことはオズマも同じでした、チンジャオロースを食べつつ首を傾げさせます、
「どういった作品か」
「皆さんが出ています」
ここで市長さんが言ってきました。
「実は」
「私達がなの」
「はい、この子達がオズの国に来てです」
市長さんは神宝達五人を見つつオズマにお話します。
「都で皆さんと謎ときをする」
「そうした作品なの」
「そうなんですよ」
「京劇でも謎ときの作品があるんだね」
オジョが言ってきました。
「そうなんだ」
「そうなんだよ」
実際にというのです。
「これが」
「ああ、そういえば」
ここで神宝が言ってきました。
「包青天の作品は裁判ですから」
「謎ときもなんだ」
「その要素もありますね」
「だから京劇でもなんだね」
「謎ときがあってもです」
「普通なんだ」
「はい、ですから」
それでというのです。
「推理ものもいいかと」
「そうなんだね」
「まあどんな舞台でも推理の作品があるわね」
このことはドロシーも言いました。
「作品によっては」
「ミュージカルや歌劇でもですか」
「歌舞伎でもね、だからね」
「いいんですね」
「だからね」
「この作品があっても」
「いいと思うわ」
こう言うのでした。
「本当にね」
「それじゃあ」
「ええ、今からね」
「その作品についてですね」
「詳しく聞いてみましょう」
こうお話してでした。
オジョは市長さんにその題目の内容を聞くとです。
オズマがエメラルドの都でなくなったドロシーへのプレゼントを探すものでした、そこで謎ときもあるのです。
そして登場人物はといいますと。
「僕達も出るんだ」
「そうなんだ」
まずはかかしと樵が言いました。
「これはね」
「また面白いね」
「僕達も出るんですね」
神宝も言います。
「今回の舞台は」
「そうだね」
「五人全員出るね」
「オズマ姫を助ける役で」
「出るのね」
他の四人も言います。
「まさか私達もなんて」
「舞台に出るなんて」
「僕達が来た後って聞いたけれど」
「そうなんだ」
「そうだよ、君達も出るよ」
市長さんは五人にも言いました。
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