第十二幕その九
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「つまりは」
「その通りだよ」
「先生は素晴らしい人にもてるよ」
「先生の人間性をわかっている」
「そうした人にね」
「そうだといいけれどね、しかし晩婚といっても」
それでもというのです。
「何時かな」
「それはわからないけれど」
「それでもね」
「絶対に結婚出来るから」
「安心してね」
「そうだといいけれどね、しかしね」
さらに言う先生でした。
「僕は本当に色々なお友達がいてくれているね」
「牛女さんだってお友達になってくれたし」
「そうよね」
「先生みたいにお友達がいる人なんて」
「そうはいないわよ」
「実際にね」
「うん、だからね」
それでというのです。
「僕は幸せ者だよ、心から信頼できるお友達に囲まれているから」
「僕達は先生といつも一緒だよ」
「何があってもね」
「先生を裏切ったり見捨てたりしないから」
「安心してね」
「裏切るとか見捨てたりとか」
皆はこうも言いました。
「友達じゃないよ」
「特にその人が辛い時にそうするとか」
「そんなの最初から友達じゃないよ」
「ただその人を利用している」
「それだけの人だよ」
「そうだね、僕も思うよ」
その様にというのです。
「自分が都合が悪くなったら人を見捨てるとか裏切るとかする人はね」
「そうだよね」
「そんな人信用出来ないよ」
「絶対に近寄っても駄目よ」
「若しそんな人が付き合っても」
「僕もそう思うよ、人を利用するだけの人で」
それでというのです。
「若しね」
「そんな人が近付いてもね」
「信用したらいけないね」
「ましてお友達になるとか」
「論外だね」
「そうした人は犯罪を犯していなくても悪人だから」
自分の都合が悪くなると人を裏切ったり見捨てたりする様な人はです。
「それも平気でする様な人はね」
「迷わずにね」
「普通の人は迷うよね」
「自分のことがどうしても気になって」
「それでね」
「自分もまきこまれると大変って思って」
「人は弱いものだからね」
先生はこうも言いました。
「迷ってどうしようかって思ってね」
「そうだよね」
「やっぱり迷ってね」
「それで仕方なくって場合もあるけれど」
「平気で即座にっていう人はね」
「こうした人は結局自分だけで」
そうした人でというのです。
「普通に悪人だから」
「近寄ったらいけないね」
「何かあったらすぐに裏切って見捨てて」
「自分だけ安全な場所に逃げるから」
「お友達になったらいけないね」
「犯罪を犯していなくてもね」
それでもというのです。
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