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ドリトル先生と牛女
第十二幕その一
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                第十二幕  牛女さんのプレゼント
 牛女さんの治療と宴それにお風呂を楽しんで、でした。先生も他の皆もお家に帰って休みました。そして翌朝。
 先生は朝ご飯を食べながら言いました。
「物凄いおもてなしを受けたね」
「本当にね」
「兵庫県の山海の珍味を食べてね」
「最高のお酒も飲んで」
「檜のお風呂にも入って」
「最高だったよ」
「そうだったね、牛女さんの歯も完治したし」
 このこともあってというのです。
「本当によかったよ」
「全くだね」
「しかも僕達今すっきりしているし」
「昨日お酒をかなり飲んだのに」
「それでもね」
「お酒を飲んでもね」
 それでもというのです。
「少し時間をおいてお風呂に入ったからね」
「すっきりしたね」
「お酒が抜けて」
「そうよね」
「そしてお家に帰って経口補給水を飲んだね」
 このこともお話するのでした。
「そうだったね」
「それもよかったんだよね」
「あのお水は身体が疲れている時にいいっていうけれど」
「お酒を飲んだ時もだね」
「いいのね」
「そう、それも飲んだからね」
 このこともあってというのです。
「僕達は今身体がすっきりしているんだ」
「二日酔いじゃなくて」
「普通ならあれだけ飲んだら今頃二日酔いだけれど」
「それがないのね」
「後でお風呂に入ってそのお水も飲んだから」
「そうだよ、それでね」
 だからだというのです。
「すっきりしているんだ、じゃあこのままね」
「すっきりしたままね」
「学校に行って」
「今日も学問ね」
「そちらに励むのね」
「是非ね、それとね」
 先生は朝ご飯のお味噌汁を口にしつつ言います、お豆腐とお葱のお味噌汁がこれまた実に美味しいです。おかずはめざしに納豆、海苔にお漬けものです。
「またサラが来るね」
「はい、来週に」
 トミーが答えました。
「来日されます」
「そうだね」
「ご主人と一緒に」
「いつも通りだね」
「サラさんも楽しみにされています」
「お仕事で来てもだね」
「日本はとても素敵だと言われて」 
 それでというのです。
「いつもです」
「楽しみにしているんだね」
「そうです」
「それは何よりだね」
「日本の食べものも」
「そちらもだね」
「今度は河豚を食べたいと言われています」
 そうだというのです。
「ですから大阪に行かれるとのことです」
「大阪は河豚も有名だしね」
「そうですよね」
「いいと思うよ、有名なお店も多いし」
 先生はトミーに笑顔でお話しました。
「僕もお店を紹介するよ」
「それはいいことですね」
「うん、それじゃあね」
「そうしたお店も紹介しますね」
「河豚も是非食べないとね」
「日本に来たら」
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