第2話 入学前
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雪さんは……キンジの方を見て、美味しい? なんて聞いている。キンジは眠たそうにしながらも、
「美味しいよ。いつもありがとう。」
なんて言っちゃってる。クソッ! リア充爆ぜろ! イチャイチャ空気作りやがって??
「白雪さんいつもありがとね! これじゃキンジの通い妻みたいだな」
なんて言ってみると……白雪さんは一気に赤面し、わたわたと自分の箸を落としてしまう。
「な、ななな! 朝陽くん! そんな……通い妻なんて……キンちゃんはどう思う? 」
ハハハハハ! どうだキンジ! 返答に困るだろう! 俺からの精一杯の嫌がらせだ! キンジに怒りマークが2,3個出来たが、構わない!
そのあとは白雪さんがミカンをくれた。これも美味しい。美味しすぎて涙が出そうだよ! キンジもお礼を言っているのだが……
白雪さんが立ち上がる際に胸元が見えてしまった! しかも黒のブラジャーだと?? 高校生はダメだろそれ??
俺もキンジも赤面してしまったが……目の保養になった。ゲスい? 知らないなそんな言葉??
「キンちゃん、先行ってるね! 遅刻しないでね! 」
「分かってるよ。気をつけてなー! 」
などと平和な会話をして、白雪さんは一足先に学校に向かった。
──このとき、白雪さんの言葉をしっかり覚えていれば、あのピンクツインテと会って、人生が大変なことになることもなかったのに。
☆☆☆
「あああああああああああああ?? 今?? 私のことを思ってくれた?? 朝陽が私のことを??
待っててね?? こんな部屋、すぐ壊して朝陽のところまで行くからね??
そしたら朝陽を私の世界に招待してあげる??手を私の金属の糸で縫い合わせるの?? そうすればもう一生離れない??
ずっと一緒?? ずっと一緒?? あああああああ会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい?? アイシテルノ?? もう何もかもいらない?? 朝陽さえいれば私はいいの??待っててね?? 朝陽?? 」
その日、とあるアメリカの研究所が火の海につつまれた……。
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