第2話 入学前
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─15歳になったと同時に、伊・U という俺がいた組織(?)から卒業し、東京武偵高校という高校に進学した。そこは、南北2km、東西500mの人口浮島にあり、武偵を育成する総合教育機関。
武偵とは、武偵法というものを犯さない限り金さえあれば何でもするという、いわば【何でも屋】。
本当に何でもするのだ。
一般教育の他に武偵の活動に関わる専門科目を履修する。また、校則により校内での拳銃・刀剣の携帯が義務付けられており、制服は防弾制服を必ず着用、という前にいた世界では考えられない学校だ。銃刀法違反なんて通用しないし。そこで俺は、明日無き学科、と言われる一番殉職率が高い強襲科を受けた。結果は……Sランク。特殊部隊一個中隊と同等の戦力らしい。シャーロックに鍛えられたおかげだ。
俺は色んな先輩たちにお世話になり、友達もたくさんできた。
特に、遠山キンジ、不知火亮、武藤剛気 とは仲が良い。このメンバーで任務をすることが多かったな。
1年間、銀行強盗を制圧したり、麻薬取引しているところを強襲したりと平和な(?)日々を過ごした。
キンジは特殊体質があるらしく、それを発見したときは目が飛び出しそうになった。割と本気で。
☆☆☆
そして現在に戻る。朝の6時30分、目覚ましがなくとも起きられるようになったね。革命だ! とりあえず顔を洗い、着替えを済ませ……アニメを見る。深夜帯のアニメ見れないからね! 録画したのを朝早く見るのが日課となっている。素晴らしきかな。それから7時ちょいすぎたあたりで、ピンポーン、とチャイムがなった。その人物はおそらく……
「やあ白雪さん、おはよう」
「お、おはよう朝陽くん! キンちゃんは? 」
「あいつならまだ寝てるよ。起こしとくから先にあがってて」
「ありがとう! 」
満面の笑みで玄関に入るのは……星伽白雪、キンジの幼馴染だ。可愛くて、頭が良くて、料理もできる。黒髪ロングの大和撫子って感じだ。キンジにこんな素晴らしい幼馴染なんてもったいないけどな。
とりあえずキンジを起こすため寝室に行くと、幸せそうな顔をして眠っている。
妙にイラっときたし、一発重いの食らわせるか……
「さーん、にー、いーち……起きろおおおおおお?? 」
キンジの腹めがけて拳を振り下ろす。
鈍い音と共に、一瞬にして苦しそうな顔になり、
「痛っ??ゴホッ! ゴホッ! お前朝から何してんだよ! 」
「白雪さんがまた朝ごはん作ってくれてるんだ! いい加減起きろ! 」
「だからって拳で起こすのは違うだろ?? 」
と、いつもの会話をしながらリビングに行き、白雪さん特製の和食を食べる。
白雪さんの作る飯は毎日食べても飽きないし、むしろ毎日食べたい。
白
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