91 東アジア反日武装戦線の暗躍
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ているのが、杖、杯、護符、そして剣だ。まあ、剣は広島にあって我々が回収した。課題は残りの三つを回収する事だ。杖は静岡の清水、護符は清水にあったが、今どこにあるか行方不明。ただ、杯はこの東京都内にあるのは確かだ。我々が送り込んだ異世界の人間が東京でその杯を持っている子に倒されたと情報が入ったから、貴方にはその杯を回収して欲しいのだ」
「ほう、異世界の杯か・・・」
「房子様もそれを望んでおられる。だが、相手もなかなか手強い。夏に私の仲間の日高敏彦という者が杯を手に入れる為に東京に訪れたが、通りすがりの高校生とやらの妨害を受けて失敗してしまった。だが、我々も協力は惜しまん」
「それは有難い」
「では、連絡を取り合わないとな・・・」
ありは実家の母と電話する。
「お母さん」
『ああ、あり』
「私達、今東京に着いて羽田のホテルに泊まってるところ」
『あら、お疲れ様。気をつけてね』
「でも、東アジア反日武装戦線とか赤軍のいるところって見つけられるかしら?」
『大丈夫よ。異世界の人間に頼まれたんでしょ。見つかるよ』
「うん、そうよね・・・」
ありは電話を切った。そして敵の行方・在処についてありはまだ知る由もなかった。
御穂神社。石松は御穂津姫と話す。
「なぬ!?赤軍と敵の奴等が江戸の極左の組織と組む事を検討していると!?」
「ええ、それが起きると大変な事になります。そこに住む杯の所持者に危害が及ぶ恐れもありますからね。それを抑えるには今シャクシャインという人に頼まれて東京に滞在している者がおります」
「分かった。この地も不安であるのだが・・・」
「その方につきましてはご安心を。嘗ての護符の所持者の娘の一人です。きっと防いでくれるでしょう」
「そうか、某も祈ろう・・・」
石松は祈った。東京にある杯が守られる事を。
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