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歪んだ世界の中で
第一話 底のない絶望その十
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 真人から言った言葉だった。
「後遺症もないそうですから」
「安心していいんだね」
「はい、ですが」
 ここでだ。真人はだ。暗い顔になった。
 そしてだ。こう言ったのである。
「僕がこうなりましたから」
「だから」
「すいません、いつも一緒という訳にはいかなくなりました」
 このことをだ。希望に謝罪したのである。
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