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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第71話 忙しい日常!イッセーと小猫、初めての……
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センチュリースープを作る事を決めた私はそれを完成させる為にまず味を知らなければなりません。なので皆には悪いのですが最後の一滴を頂こうと思います。
「そ、それでは……」
皆の好奇心が詰まった視線に罪悪感を感じながらも必ずスープを完成させて皆に飲ませて見せる、と心の中で思いその一滴を口の中に入れました。
「……っ!?」
す、凄い!たった一滴なのにいくつもの食材の味が舌に広がっていきました。濃厚なお肉や新鮮な魚、爽やかな野菜の味、あまりにも味が多すぎてほとんど分からなかったけど凄く美味しいです!
(これはまさに千年分の味がギッシリと詰まった最高のスープ……!美味しすぎて笑みを浮かべちゃいそう……)
私がスープの味の余韻に浸っているとなにやらクックックと笑いをこらえる声が聞こえてきました。見て見るとイリナさんが必至で口を押えていました。
「イリナさん、どうかしたんですか?」
「こ、小猫ちゃん……自覚無いの?す、凄い顔してるよ……うぷぷっ」
「失礼な人ですね。なにがそんなに……皆さん?」
よく見るとイリナさん以外の皆も何やら笑いをこらえていました。部長や朱乃さんですら笑いをこらえており祐斗先輩とイッセー先輩は苦笑いしながらどう言えばいいかな……と気まずそうにしています。笑っていないのはココさんや姉さま、節乃さんくらいです。
「小猫ちゃん、落ち着いて鏡を見てくれ」
「鏡ですか……?」
私はイッセー先輩が渡してくれた手鏡を覗き込みました。するとそこに映っていたのは……
「な、なんですかコレは〜っ!?」
そこにはだらしない笑みを浮かべた私の顔が映っていました。いやコレはもう笑みというよりはニヤケ顔ですね。
「や、やだ!見ないでください、イッセー先輩!」
大好きなイッセー先輩にこんなだらしない顔を見られるなんて耐えられません!私は何とか顔をもとに戻そうとしますが表情筋が固定されたように固まってニヤケ顔を変えられないんです。
「そ、そんなに美味しかったの?正直女の子がしちゃいけない顔になってるけど……」
「だって!勝手にこうなってしまうんですよ!直したくても直せません!」
「怒ってるのか笑ってるのか分からないね」
部長が若干引いた様子でそう聞いてきますが顔が直らないんです!祐斗先輩はそんな私の様子を見て苦笑していました。
それから暫くすると漸く顔の表情筋を動かせるようになりました。
「ううっ……こんな変な顔を皆に見られたらもうお嫁には行けません……」
「だ、大丈夫だって!俺が貰うから!」
「意外と可愛かったよ。私はそう思うにゃん」
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