第五百八十九話 シェークスピア劇の本来の姿その二
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「声をかけたよ」
「そうしたか」
「そして君にもだよ」
「声をかけたんだな」
「うん、そしてね」
「今からだな」
「はじめようね」
タムタムに笑顔で声をかけた。
「後片付けね」
「今日の分をだな」
「後片付けをして」
ルシエンはさらに話した。
「そしてお掃除もね」
「舞台も裏方もか」
「しようね」
「それは絶対だな」
「使ったら奇麗にする」
ルシエンは微笑んで言った。
「それはお約束だよね」
「当然のマナーだな」
「だからね」
それでというのだ。
「終わったらね」
「お掃除もするか」
「そうしよう、それとね」
「それとか」
「明日もあるから」
舞台はというのだ。
「だから明日すぐに舞台が出来る様にもね」
「しておくか」
「そのことも頭に置いて」
そしてというのだ。
「後片付けをしようね」
「さっき話した通りにか」
「うん、急いでやろうね」
「急いでかつ確実にだな」
「そういうことだよ」
まさにとだ、ルシエンはタムタムに言ってだった。
彼と最初からいる面々そしてルシエン以外の助っ人も加えて数の力で後片付けをして掃除もした。その後で。
タムタムは掃除が終わるとルシエンに尋ねた。
「これでいいか」
「明日すぐにだね」
「舞台はじめられるか」
「うん、いけるよ」
ルシエンは笑顔で答えた。
「それもね」
「それは何よりだな」
「じゃあ舞台はね」
「今日は終わりだな」
「そうだよ、じゃあ後は」
「喫茶店だな」
「そっちに専念出来るね」
こうタムタムに述べた。
「今日は」
「そうだな、しかしな」
「しかし?」
「舞台組は暫くな」
「今日は」
「ああ、休んでいいだろ」
こう言うのだった。
「別に」
「そうなんだ」
「ああ、それでもな」
「それでも?」
「お前はそのつもりないだろ」
タムタムはルシエンに顔を向けて尋ねた。
「別に」
「お店に行ってね」
喫茶店の方にというのだ。
「それでね」
「働くつもりだな」
「そうだよ」
「そうだな、けれどな」
「休んだ方がいいんだ」
「ここでしっかりやったんだ」
それならというのだ。
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