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歪んだ世界の中で
第一話 底のない絶望その五
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先生、眼鏡でやや薄い七三分けの中年の男の先生にだ。こう言われたのだ。
「君、このままだと」
「留年ですか」
「かなり危険だよ」
 こうだ。深刻な顔で言われたのだ。
「それでもいいのならいいけれど」
「すいません・・・・・・」
「勉強する様にね」
 希望の事情を知らずにだ。言う先生だった。
「そうしないと駄目だよ」
「わかりました・・・・・・」
 先生にも言われだ。さらに沈む彼だった。しかもだ。
 家に帰ってもだ。両親にだ。
「御前留年したら学校辞めろよ」
「勉強しなさい」
「朝も昼も勉強しろ」
「退学したら働きなさいよ」
 こんなことをだ。毎日朝も夜も言われる様になった。彼は家にも居場所がなくなった。
 こうした四面楚歌の状況になってだった。希望は余計に真人と共にいる様になった。
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