天使とラブソングを……?(第7幕)
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閉店まで演奏してるのか判らんが、今呼び出す訳にはいかないな。
6Gのオレンジジュースをチビチビやりながら待つとしよう。
そんなことを考えてると早速6Gのオレンジジュースが席に届いた。
運んできたウェイトレスの表情は相変わらずだ。
そういう顔なのか? 笑顔なら可愛いのに。
早速6Gのオレンジジュースを飲んでみる。
……美味いな!
6Gは伊達じゃない。
とはいえチビチビ飲むことに変わりない。
彼女の仕事終わりはまだ先だろうから、6Gもするオレンジジュースをガバガバ飲んではいられない。だって19Gしか持ってないのだもの!
さて……飲み物の方で楽しめないのなら、音楽の方で楽しむしかない。
俺は6Gのオレンジジュースを少し口に含んでは彼女の演奏と歌声に耳を傾ける。
披露してる曲は以前からこの国で流行ってる曲であったり、学友が作った曲を許可を得て演奏しているのだったり様々だが、自身が作った曲で無いことをアピールしている。
相当あの事件が堪えたのだろう。
だが彼女はこれで良いのだと思う。
才能が無い訳ではない。
無から作り出せないだけで、既存の名曲をこの上なく見事に表現できるのだ。
俺は彼女の事を女版ウルフだと思っている。
アイツも自身の想像力で絵は描けないし、新たな計画などを思いつくことはない。優秀な記憶力から導き出して表現しているだけだ。
そういう意味で彼女は一度聴いた曲は完璧に再現できるし、一度憶えたテクニックはミスること無く完璧に披露できるのだ。
正直言って羨ましい能力だし、作詞作曲が出来ないからと言って潰して良い才能ではない。
かなりの美人だしスタイルも良いし、正直なとこ口説きたい。
彼女も以前の事件で俺に好意を持ってるのは自惚れでは無く確かだし、ちょっと口説いたら間違いなく落とせるだろう。
だが今回は自重しなければならない。
何故ならば、彼女の才能を潰してはならないからだ。
天才と言える彼女の才能は伸ばすべきなのだよ!
仮に口説いて王様の愛人になってしまったら、音楽に詳しくない者達は彼女の才能に気付くことはなくなるだろう。
『王様の愛人だから活躍できてるんだ』と理解しようとせずに思考を止めてしまうだろう。
それだけは避けねばならない。
後ろ髪が引っこ抜かれる勢いで引かれるが、俺は彼女に手を出してはいけない。
こんな美人が傍に居るのにぃ(泣)
俺のこの悲しみを知ってか知らずか、例のウェイトレスが近
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