ターン36 家紋町の戦い(後)
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3体のグレイドルが寄せ集まった集合体、寄生能力に頼らずとも自らの力だけで並み居る敵の殲滅も狙えるほどの戦闘個体。その効果は依然としてマジェスペクターには届かないが、それでもドラゴンにはこの場に反撃の狼煙を上げられるだけの力があった。
「増殖するGの効果により、さらにドロー」
「いきます、グレイドル・ドラゴンで攻撃です!」
グレイドル・ドラゴン 攻3000→マジェスペクター・フォックス 攻1500(破壊)
男 LP3000→1500
杖の先についた髑髏の目が不気味に光り、赤い怪光線が放たれる。先ほどと同じく風の渦を呼び起こして耐えようとしたフォックスだったが、その壁をいともたやすく貫いた光線に射抜かれると同時にその風も四散して消えていった。
『やりましたね、先制攻撃です!』
「はい!メイン2にカードをセットし、ターンエンドです!」
「……よもや、こんな子供に最初の一撃を入れられるとは、な。俺も少々、相手を侮っていたらしい」
吹き飛ばされた男がデュエリスト特有の頑丈さでゆらりと立ち上がり、カードを引く。先ほどとは比べ物にならないほどの闘気に、喜びの気持ちが竹丸の中でみるみるしぼんでいった。
「だがそれも、今のターンで最後だ。俺のターン、ドロー……スケール2のマジェスペクター・キャットをライトPゾーンに、スケール5のマジェスペクター・フロッグをレフトPゾーンにセッティング」
『レベル3から4のペンデュラム召喚……仕方ありませんね、増殖するGを通しちゃいましたし』
「ペンデュラム召喚!エクストラデッキからは左側のエクストラモンスターゾーンにマジェスペクター・クロウ
を、そして手札からはマジェスペクター・ラクーン及び2体目のマジェスペクター・フォックスを一度に特殊召喚する」
圧巻の光景だった。場に1枚もカードが残っていない状況から、左右に立った光の柱とその中にそれぞれ浮かぶデフォルメされた猫とカエルに見守られ、一斉に動物たちが現れる。
マジェスペクター・クロウ 攻1000
マジェスペクター・ラクーン 攻1200
マジェスペクター・フォックス 攻1500
「そして特殊召喚に成功した3体の効果を、フォックス・クロウ・ラクーンの順に発動。それぞれデッキからマジェスペクター魔法、罠、そしてモンスターを手札に加える」
「3枚の……サーチ」
「マジェスペクター・フロッグ、マジェスペクター・トルネード、マジェスペクター・ストームの3枚を手札に。そして通常魔法、マジェスペクター・ストームを発動。魔法使い族かつ風属性のクロウをリリースし、相手モンスター1体をデッキに戻す」
『ううー、やはり破壊はしてくれませんよね……』
足元から巻き上がる魔力を乗せた風
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