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夢幻水滸伝
第百七十話 近付く統一その十二
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「これから」
「そうしてくれるか」
「そうさせてももらうでおじゃる」
「ここは勝負を仕掛ける時ぜよ」
「攻めてでおじゃる」
 そしてというのだ。
「そのうえで、でおじゃる」
「ここの戦局を決めるんじゃな」
「そうするでおじゃる」
「敵の数は七十万、こっちは四万」
 滝沢は数の話をした。
「圧倒的な違いだけれど」
「それでもじゃな」
「僕達三人が攻めて」
 そうしてというのだ。
「戦局を決めよう」
「それじゃあのう」
「行って来るよ」
「望むところでおじゃる」
 夏目は菊一文字を手に滝沢に応えた、そうしてだった。
 正岡が正面から援護をする中を敵軍の左翼に騎兵隊を率いて突進した、滝沢は右翼に向かった。それはまさに。
 鋏で紙を切る様だった、正岡はそれを見て言った。
「これぜよ」
「これ?」
「これといいますと」
「騎兵隊は敵の側面や後方から攻める」
 そうするというのだ。
「それが騎兵隊の戦術の基本でぜ」
「お二人は、ですか」
「今はですか」
「その基本通りに戦っておられる」
「そうなのですね」
「そうぜよ、基本をちゃんとしてこそ」
 こう兵達に話した。
「何でもいいのう」
「はい、確かに」
「まず基礎です」
「基礎がしっかりしていないとです」
「よくありません」
「戦も同じぜよ」
 まさにというのだ。
「それで、ぜよ」
「あの様にですね」
「敵の側面から攻めておられる」
「我々の援護を受けつつ」
「そうしているのですね」
「そうぜよ」
 兵達に戦局を見つつ答えた。
「そしてこの基本がぜよ」
「強い」
「そうなのですね」
「戦においては」
「そうぜよ」
 だからだというのだ。
「だから皆使うぜよ」
「しっかりした戦術だから」
「それで、ですね」
「今も効果がある」
「そうぜよ、ほなわし等は」
 兵達にさらに話した。
「このまま援護攻撃していくぜよ」
「そうしていきましょう」
「そうしてこの地域の戦局を完全に我々のものとしましょう」
「ここで勝って」
「そうする為にも攻めるぜよ」
 こう言ってそうしてだった。
 正岡は滝沢と夏目がそれぞれ率いる騎兵隊の援護を自身が率いる師団にさせた、銃と弓矢それに大砲でだった。
 攻撃を行う敵を倒していった、そして敵が退き騎兵隊が彼等を追うのを見て正岡は将兵達に笑って話した。
「後はぜよ」
「はい、我々もですね」
「追撃にかかりますね」
「そうしますね」
「騎兵隊は敵の先に回り込むぜよ」
 そうすることはもう正岡にはわかっていた。
「ならぜよ」
「我々もですね」
「追撃に入り」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「敵をどんどん倒していくぜよ」
 こう言ってだった
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