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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
閉会〜金帰火来には遠すぎる〜
アスカリの持ちたる国〜ヴァンフリート民主共和国〜(上)
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レモニーにも劣らぬ重要な任務があるのだ。
「グリーンヒル総参謀長閣下、確かに勇士達を引き渡しました」
モハメド・カイレ人民元帥が厳粛で重厚な声を発すればドワイト・グリーンヒル大将もそれに劣らぬ静かで柔らかな口調で返答する。
「はい、人民元帥閣下。確かに送り届けさせていただきます、自由惑星同盟軍を代表し、人民元帥閣下とヴァンフリート国民の皆様に厚く御礼申し上げます」
「是非その言葉を明日、お聞かせ願いたいですな」
「えぇ明日はぜひとも」
グリーンヒルとカイレの視線がぶつかる。双方ともに狡知の光が煌めいていた。
明日、ヴァンフリートの両院合同集会でグリーンヒルは同盟軍大将としてスピーチを行うのだ。
軍、国防委員会の使節団代表、統合作戦本部次長筆頭にして艦隊総参謀長――彼が【交戦星域】に向けて発する言葉だ。
同盟全土に網を張るマスメディアが詰めかけている理由はまさに明日、スピーチで同盟軍首脳たるこの男が何を話すかにあるのだ。
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