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夢幻水滸伝
第百七十話 近付く統一その六

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「この力も絶大や」
「そして術も全部使えるし」
「一万の力どころかな」
「数万やね」
「それだけの力があるからな」
 だからだというのだ。
「強いんや」
「そういうことやね」
「神星になると一人で百万の将兵に匹敵する」
「ほんま戦略兵器やね」
「その戦略兵器が三人おる」
「そして星の子も何十人もおる」
「それが日本の強さや」
 まさにそれだというのだ。
「それでや」
「その強さでやね」
「僕等は勝ってきたんや」
「兵の数が少なくても」
「若し星のモンがおらんかったら」
 逆に言えばというのだ。
「もうな」
「うち等は勝ち残ってへんね」
「絶対にな、逆に言えば兵が少ないから」
 それでというのだ。
「星のモンをどう使うか」
「そうした戦になったね」
「そや、それでな」
「この戦でもそうして」
「これからの戦もな」
「それを使ってくんやね」
「しかも統一したら」
 それからの戦のこともだ、芥川は話した。
「もうな」
「その時はうち等九十五億の人口と広大な領地を持つ大勢力になってるで」
「技術も資源もあるな」
「この世界の八割は手に入れてる」
「文句なしの大国や」
「そうなってるから」
「数も使えるで」
 日本が持っていなかったそれをというのだ。
「そやからな」
「それでやね」
「ほんまにな」
 実際にというのだ。
「数もあるとなると」
「余計にええね」
「そや、統一後は星のモンとな」
「圧倒的な数も使って戦うんやね」
「国力もな、正直星のモンは強いが」
「うち等だけで戦うのもあれやで」
「辛いわ、これまで勝ってきてこの戦でも勝つつもりやが」
 それでもとだ、芥川は茶を飲みつつ話した。
「しかしな」
「それでもやね」
「策が全部はまったお陰や」 
 芥川は自分のそれがと話した。
「策は幾ら巧妙に仕掛けてもな」
「失敗する時がある」
「戦も世の中のことや」
「何があるかわからんね」
「そや、それでな」
 その為にというのだ。
「ちょっとしたことでな」
「策が失敗するから」
「ほんまにな」
 そこはというのだ。
「これまでの勝利は薄氷の勝利や」
「華麗に勝った様に見えて」
「実はな」
 そこはというのだ、芥川は綾乃にお茶を飲んでそれで喉に少し詰まったご飯を流し込んでそうして話した。
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