暁 〜小説投稿サイト〜
『漆黒の宝箱』
『ココロ』

[8]前話


闇に堕ちた瞬間、鈍い音がして、ふっと躰が軽くなった。

酷い状態だった筈なのに、何故かもう何も感じない。

此れなら巧く生きてける気がした。

無くしたものがどれだけ大切なものか知る由もなかった。

いや、知ってて知らないフリをしただけ。

もう護りたいものが無くなったのだから、必要無いと感じた。



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