第十一幕その三
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丸い大きなテーブルに座りました、そこで色々なメニューを注文しますが孫悟空さんと猪八戒さんと沙悟浄さん特に猪八戒さんの注文したメニューは多くて。
玄奘さんは笑ってこう言いました。
「八戒はこうでないと」
「駄目ですか」
「はい、やはり」
こう言うのでした。
「らしいですね」
「やっぱりわしは食べることが好きですから」
「だからですね」
「注文させてもらいました」
多くの数のメニューをというのです。
「そうさせてもらいました」
「左様ですね」
「はい、ただ」
それでもとです、猪八戒さんは関羽さんを見て言いました。
「関羽殿にはですよ」
「負けますか」
「いや、関羽殿が頼まれたメニューの種類は」
「やはり身体の大きさですね」
「それがありますね」
「どうもこの身体なので」
関羽さんご自身も言います。
「食べなければ」
「しかもいつも身体を動かされていますな」
沙悟浄さんが言います。
「だから尚更ですな」
「左様、食べなければ」
そうしなければというのです、関羽さんも。
「力が出ませぬ」
「そうですな」
「それでこの度も」
「それだけをですな」
「頂きます」
そうするというのです。
「是非」
「それでは」
「あとあっちのテーブルもですよ」
孫悟空さんはお隣を見て言います。
「随分とです」
「あっ、そういえば」
玉龍さんもそちらのテーブルを見ました。
「あちたもですね」
「随分とだろ」
「頼んでしかもですね」
「飲んで食ってるな」
「そうですね」
「そうだよな」
「というかあの人達は」
玉龍さんは食べているその人達を見て言いました。
「魯智深さんに武松さんですよ」
「あっ、そういえばそうだな」
「梁山泊の人達も中華街に来ているのよ」
オズマがこのことをお話しました。
「そう聞いていたから」
「それで、ですね」
「あの人達もいるのよ」
「このお店に」
「そうよ」
大柄な濃いお鬚のお坊さんとこれまた大柄な行者さんを見つつ孫悟空さんにお話します。
「今ね」
「そうですか、ただおいら達はです」
「もう中華街に来ていたわね」
「気付きませんでした、ここにいることに」
「多分貴方達は昨日私達を迎えに来てたでしょ」
「その昨日にですね」
「梁山泊の人達が来たのよ」
そうだったというのです。
「それでなのよ」
「おいら達は来ているのを知らなかったんですね」
「そうだと思うわ」
「そういうことですか」
「だからね」
それでというのです。
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