第十一幕その一
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第十一幕 中華街
一行は遂に中華街に着きました、その中華街はどういった場所かといいますと。
中国風の城壁の中にこれまた中国風のお家やお店、看板が並んでいてです。中国の服を着た人や行き交っています。
その街中に入ってです、オジョは笑顔で言いました。
「遂に来たね」
「そうだね、思えばね」
ボタンがオジョに応えます。
「僕も今回の旅では寝てもね」
「ああ、君もね」
「うん、寝ている間に何処か行くことがね」
ボタンの不思議な特徴のこのことがというのです。
「起こっていないよ」
「そうだよね」
「それでね」
そのうえでというのです。
「僕もね」
「こうしてだね」
「中華街に来ることが出来たよ」
「よかったね」
「ただこの中華街にも多分ね」
ボタンはオジョにこうも言いました。
「来たことがあるよ」
「起きたら来ていたんだね」
「うん、そうだと思うよ」
「問題はあんたそのことを覚えていないことね」
こう言ったのはビリーナでした。
「そうね」
「わかんなーーい」
ボタンはビリーナのその言葉にこう返しました。
「覚えていないから」
「やっぱりそうよね」
「けれどいい場所だよね」
覚えていなくてもその中を見て言うのでした。
「ここは」
「そのことは私も同意よ」
ビリーナはボタンの今の言葉には素直に頷いて応えました。
「本当にね」
「そうだよね」
「賑やかで楽しい場所ね」
「色々なお店があって」
「文字ーーがーーです」
チクタクは看板等のそれを見て言います。
「いいーーですーーね」
「漢字がだよね」
「はいーー神秘的ーーです」
こう言うのでした。
「非常−−に」
「アルファベットとはまた違った趣があるわね」
オズマもこう言います。
「確かに」
「そうですよね」
「漢字はね」
「僕もそう思います」
「ええ、あと私漢字読めるから」
「そうなんですか」
「そう、漢字読めるし」
それにというのです。
「書くこともね」
「出来ますか」
「そうなの、というか皆言葉の意味わかるでしょ」
「あっ、確かに」
オジョも他の皆もです、看板の文字がすらすらと読めます。アルファベットではないですがそれでもです。
「わかります」
「オズの国はお伽の国でしょ」
「だからですか」
「基本皆英語でやり取りしていてね」
「公用語もですね」
「英語だけれど」
それでもというのです。
「他の文字もね」
「読めてですね」
「意味がわかってね」
そしてというのです。
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