暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と牛女
第十一幕その二

[8]前話 [2]次話
「歯がないと本当に大変だから」
「お静さんのはは大丈夫かな」
「今のところはね」
「抜けたりしていないんだね」
「欠けたりもね」
「それは何よりだね」
「だから歯のことは気をつけているから」
 それでというのです。
「しっかり歯も磨いているから」
「大丈夫だね」
「今のところはね、ただね」
「これからはだね」
「大事にし続けていかないとね」
「健康は一生のことだからね」
「気を付けていくわ、あの格好いい伊達政宗さんもね」
 戦国大名のこの人もというのです。
「最後は歯が殆どなかったっていうし」
「調べたらね」 
 先生も伊達政宗さんのことをお話します。
「犬歯以外はね」
「なくなっていたのね」
「そうみたいだよ」
「そうなったのよね」
「歯周病でね」
 この病気でというのです。
「歯が抜けてね」
「そうなったのね」
「歯磨きは歯肉についても大事だから」
 歯だけでなくです。
「そちらの為にもね」
「磨くことね」
「そう、しっかりと磨いてね」
「奇麗にしないといけないわね」
「虫歯に歯周病に」
「あと歯槽膿漏ね」
「そうした病気にならない為にもね」 
 是非にというのです。
「磨いておくべきだよ」
「いつもね」
「男伊達という言葉が日本にあるけれど」
 先生はこのお話もしました。
「これは格好いいという意味だけれど」
「服装とかを決めてね」
「まさに伊達政宗さんから出ているから」
「それだけあの人が恰好よかったのね」
「うん、けれどその人もね」
「歯のことは苦しんだのね」
「歯に何かあると」
 そうなると、というのです。
「顔の相にも影響が出るから」
「ダンディな政宗さんには嫌だったでしょうね」
「お年寄りになっていたとしてもね」
「そうよね」
「何しろ歯の殆どがなくなっていたから」
 それだけにです。
「余計に辛かっただろうね、しかもあの人は食べものにも凝っていたから」
「自分でお料理もしてたのよね」
「ずんだ餅も作ったしね」
 このお菓子もというのです。
「ほやについてもお話してるしね」
「あの東北の海の幸ね」
「ほやはお汁まで食べろって家臣の人達に言ってるんだ」
「そうなのね」
「それで凍り豆腐も作ったらしいけれど」
「こっちじゃ高野豆腐っていうわね」
「あちらの逸話もあるし」
 それでというのです。
「お料理にも造詣が深かったんだ」
「そんな人が歯がないと」
「辛かっただろうね」
「噛めなくて」
「そうだっただろうね」
「歯周病とは大変ね」
「それにならない為にもね」
 是非にというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ