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夢幻水滸伝
第百六十九話 適時投入その十二

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「しかし連合軍もな」
「頑張るな」
「ああ、流れが完全にこっちのもんになってもな」
「諦めんで戦ってるな」
「これまで戦った敵軍は何処もやった」
 芥川は日本軍のこれまでの戦のことも思い出して話した。
「勇敢でな」
「最後まで諦めんかったな」
「逃げんかった」
「立派やな」
「星のモンがおらん状況でも戦ってた」
「それがやな」
「ええわ、どの勢力もしっかりと兵を育ててる」
 それでというのだ。
「そやからな」
「統一したらやな」
「しっかりとした将兵としてな」
「動いてくれるな」
「やっぱり軍はしっかりしてないとな」
「あかんな」
「戦になればもう我先に逃げだす様な軍隊なんてな」
 それこそというのだ。
「あかんわ」
「ほんまにそやな」
「ええ軍隊や、それでな」
「統一したらやな」
「期待出来るわ、その軍をな」
「さらにやな」
「鍛えてしっかりとした軍律で統制して」
 そしてというのだ。
「より強い軍隊にして」
「そのうえでやな」
「国土と民を守ってな」
「統一の戦力にするな」
「そうするで」
 こう狐に話した。
「ええな、それで」
「ああ、というか軍隊はしっかりしてこそな」
 狐もこう返した。
「ええもんや」
「そやな」
「武力持ってるからな」
「それも国家の持ってる武力で一番強くて大きい」
「警察も大事やけどな」
「警察は警察でしっかりさせようってな」 
 この組織のことも話した。
「太宰は喜久子ちゃんと話してるしな」
「自分もやな」
「その考えやが」
 それでもというのだ。
「しかしな」
「それでもやな」
「そや、軍隊もな」
「訓練と軍律でやな」
「しっかりした組織にするで」
 そうするというのだ。
「僕等の勢力のな」
「公の組織やな」
「そや、民と国土を守って」
「統一してやな」
「やがては世界も守るな」
「そうした組織にするな」
「勿論装備も確かなもんにする」
 こちらのことも考えているというのだ。
「そしてや」
「さらにやな」
「組織の構成もな」 
 こうしたものもというのだ。
「しっかりさせてな」
「そしてやな」
「充実した軍隊にするで」
「統一したらやな」
「政の仕組みを整えるけどな」
「その中でやな」
「そうもして」 
 そしてというのだ。
「やってくで」
「そういうことやな」
「ああ、ほな今はな」
「勝つな」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 芥川は采配を執り続けた、戦は完全に日本のものになろうとしていたが彼はまだ油断していなかった。むしろここで手綱をさらに締めんとしていた。


第百六十九話   完


                  2020・7・8
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