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夢幻水滸伝
第百六十九話 適時投入その十一

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「倒させてもらうわ」
「そうしてやな」
「軍勢を立て直して」
 そしてというのだ。
「日本の他の星の子達をやっつけて」
「逆転勝利やな」
「そうさせてもらうわ」
「そうするんやな」
「物凄くまずい状況だけれど」
 自分達にとってはとだ、アレンカールは話した。実際に彼以外の連合の星の者はもうおらず軍勢も一方的に押されている。
「あたいだけでもね」
「覆すんやな」
「戦もスポーツも諦めない」
 その両方はというのだ。
「最後の最後までね」
「倒れるまでやな」
「そう、だからね」
「今の自分もやな」
「戦うわ」
 そうするというのだ。
「何があってもね」
「そうするか、ほなな」
「あんたもよね」
「そうするわ」
「最後の最後まで戦うわね」
「自分を倒すで、それに自分を倒したらな」
 連合の棟梁である彼をというのだ。
「敵軍を全滅させた時、降伏させた時と同じくな」
「勝ちになるわね」
「そやからな」
「あたいを倒すわね」
「今は敵同士やからな」
 それ故にというのだ。
「そうする、ほなな」
「そう言われるとあたいも燃えるわ」
 アレンカールはあらためて身構えて言葉を返した。
「だからね」
「僕に勝つか」
「そうするわ、勝負は諦めないわ」
 こう言ってそうしてだった。
 アレンカールは中里との一騎打ちを続けた、二人の勝負は互角のまま続き恐ろしいまでの闘いによって起こった衝撃が場を震わせていた。
 だが戦局を見てだ、芥川は狐に言った。
「もうな」
「ほぼやな」
「戦局は決まったわ」
 こう言うのだった。
「おおおよそにしてもな」
「日本の勝ちやな」
「そうなったわ」
 こう言うのだった。
「こっちは星のモン全員を使える様になった」
「中里の兄さん以外は」
「対するあっちは星のモンは誰もおらん」
「この差はめっちゃ大きいな」
「しかも流れもな」
 戦のそれもというのだ。
「完全にな」
「日本のものになったさかい」
「このままや」
 まさにというのだ、
「攻めていける」
「それでやな」
「日本のモンや、敵の後方基地も回復役もあらかた倒した」
「もう敵は補給も整備も回復も出来ん」
「それでや」
 その為にというのだ
「もうや」
「日本のもんやな」
「後はこっちが采配を間違えんかったら」
「確実にやな」
「勝てる、それでや」
「これからもやな」
「さらに攻めるで、ええな」
 こう言ってそうしてだった。
 芥川は戦局を見た、そうして狐にまた言った。
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