第百六十九話 適時投入その七
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「やはりな」
「剣技の人ですね」
「そうだ、だからだ」
それ故にというのだ。
「彼女は一騎打ちではな」
「恐ろしいまでの強さですね」
「そうだ、彼女は今回もな」
「戦ってですね」
「勝ってくれる筈だ」
「では」
「吉報を待つ」
日毬のそれをというのだ。
「戦いつつな」
「そうしますね」
「今も吉報が続いている」
日本の星の者が一騎打ちで勝って軍勢同士の戦に入ってきているのだ。
「それならだ」
「松尾さんについても同じですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「ここはだ」
「我々としましては」
「我々のすべきことを行っていく」
「そうしますか」
「戦っていく、ではな」
「このままですね」
「攻めていこう、攻撃もだ」
これもというのだ。
「していく、その攻撃もな」
「かなり楽になってきていきますね」
「そうだ、星の者が増えてきた」
「一騎打ちに勝ってくれて」
「そうなってきたからな」
だからだというのだ。
「ここはだ」
「むしろ楽になってきていて」
「気持ちもそうなっているからな」
「波に乗って攻めていくべきですね」
「そうだ、まだ全面攻勢は出来ていないが」
それでもというのだ。
「それも出来る様になる」
「星の方が全て揃うと」
「それまでは徐々に攻める手を強めていく」
「そうしていくべきですね」
「そうしていこう、ではな」
「今はですね」
「戦っていこう」
こう言ってだった。
室生は空船での攻勢を強めていった、喜久子も自身が率いている師団をそうさせた。見れば戦局は徐々にだった。
日本軍有利となっていた、日本の星の者は一人また一人と一騎打ちに勝って軍勢同士の戦に入ってきていた。
そして室生と喜久子が話していた日毬もだ。
シャーデーとの一騎打ちに勝った、シャーデーに一撃を浴びせ右膝を付かせた彼女は刀を鞘に収めてから言った。
「見事だった」
「負けたわ」
シャーデーはその日毬に膝と付いたまま述べた。
「噂以上の強さや」
「貴殿もな」
「不覚を取ったわ」
シャーデーは腕を首を横に振ってこうも言った。
「身体のバランスを僅かに崩したが」
「そこに隙が出来たからな」
「それでやな」
「居合を放ったがな」
「かわせんかったわ、私の負けや」
「うむ、では次はな」
日毬は立ち上がったシャーデーに話した。
「敵同士ではなくだ」
「仲間としてやな」
「手合わせをしたい」
戦ではなく稽古でというのだ。
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