第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第81話 明日への挑戦1/4
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突っ込んで来ていたのである。
だが、勇美はそれに動じずに丁寧に対処して再びかわしたのだった。しかし、この瞬間勇美は直感した──これで終わりにはなりはしないだろうと。
そう思いながら勇美はかわした後も余裕を見せずに堅実に構えてみせたのである。
「いい読みをしているわね」
依姫は勇美を労いつつも、先程のように指で合図を送った。
また来る! その勇美の読み通りにまたしてもかわした弾丸の群れは統率された動きで彼女に襲い掛かって来たのだ。
とどのつまり、依姫が放った金属弾は誘導弾であったのだ。弾丸という非生物でありながら執拗に獲物を狩りにいく肉食獣のようである。
これでは勇美は埒が明かないだろう。いくら攻撃をかわしても再び標的にされては取り付く島がないというものだ。
だから、勇美はこのアンフェアなゲームにはもう乗らない事にしたのだった。
「『マーキュリー』様、そして『金山彦命』よ!」
そして、勇美は二柱の神へと念を送った。それも、二柱目の神は今まさに依姫が行使しているのと同じ存在であった。
この勝負では、神々は中立の立場を取るのだ。そして、それは相手がその神を使用していても自分も力を借りる事が出来るというものだ。
何がなんでも勝つ、そう心に決めた勇美がそれを利用しない筈がなかったのである。
水の神と金属の神が勇美の分身の機械へと取り込まれていき、その姿を変貌させる。
そして、出来上がったのは球状の偵察機であった。
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