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MOONDREAMER:第二章〜
第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第78話 あの人からのお招き1/3
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のを感じているのだった。
 故にだろうか。勇美は今の豊姫が極めて眩しく見えたのだった。それは決して夕日の逆光によるものだけではないだろう。
 そのように今勇美には、豊姫が素晴らしく映っていて気分が高揚するのだった。だからなのか、彼女は『いつもの悪い癖』を出してしまうのである。
「豊姫さん素敵です。そのノースリーブワンピースにケープの組み合わせも夕日でより映えて見えますよ」
 そう、綿月姉妹は勇美が幻想郷で新たな服を手にしたのに合わせて彼女達も出で立ちを変えてから今までそれを貫き通しているのだった。
 故に今も依姫は巫女装束であり、豊姫は勇美が言った通りなのである。
「お褒めの言葉、ありがとうね勇美ちゃん♪」
 と、豊姫は勇美のセクハラ紛いの発言にも嫌な顔一つせず、にっこりと笑って返した。
 そんな豊姫の振る舞いをいい事に、勇美は尚も悪ノリをしていく。
「やっぱり豊姫さんはそういう所分かってくれますね」
「依姫では駄目なの? あの子もあなたの趣味で『模様替え』したじゃない?」
 それなのに何か落ち度があるのかと豊姫は首を傾げながら言う。
「ええ、何と言うか……依姫さんには付け入る隙がないんですよね〜」
 そう言って勇美は頭を抱えた。
「本当は巫女姿の依姫さんにすりすりして、その服の肌触りと白と緋のコントラストをあの人の温もりと共に、心ゆくまで堪能したいんですけどねぇ……」
「勇美ちゃん、貪欲ね……」
 そんな欲望の限りを溜め息と共に吐き出す勇美に、さすがの豊姫も引き気味にならざるを得なかった。
「でも、依姫さんの振る舞いは、とてもそれを許してくれそうもないんですよ……『寄らば斬る』って感じで」
 そこまで語る勇美に、豊姫は内心『まあそうなるでしょ』と思っていたりしていた。
 ──この子、今回の異変を解決してからますます渇望が強く大胆になってるわね、そう豊姫は思っていた。
 その一方で、それも無理はないかとも考えるのだった。──あれは大それた一大事だったからである。それをこなした事で、人間の勇美は代わりにより欲しがり望むようになっても至極当然だろうと。
 そう思いつつ、豊姫はこんな事を勇美に言うのだった。
「勇美ちゃん、それなら今度、私に思う存分甘えていいわよ」
「えっ? 本当ですか?」
 その勇美の反応っぷりといったら凄まじかった。それはさながら、今まで『おあずけ』をくらっていた犬が餌にありつく時のようであった。
 そんな勇美にも豊姫は動じなかったのである。その辺り、かつて密かに僅かな迷いを見せた依姫を嗜めた事がある程の存在である事の裏付けとなっているのだった。
「ええ、私は作戦で敵を罠には掛けるけど、嘘はつかないからね♪」
「豊姫さぁん……♪」
 豊姫のその心強い言葉を受けた勇美の笑顔は、夏に咲き誇るヒ
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