第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第74話 高みへの挑戦:3/3
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。代わりにブラックカイザーが持つ、英雄の力を携えた大刀へと収束していったのである。
そして、神の力で構成された大刀は壊れる事なく貪欲に太陽のエネルギーをその身に纏っていった。
その見た目はまるで太陽光で直接刀を作りあげたかのような様相となっていた。
極め付きはその刀身のサイズであった。ゆうに5メートルは超えているだろう。
「いっけえー! マッくんーっ!」
勇ましく勇美は叫びながら、相棒に指令を下した。
そして、それに答える形でブラックカイザー──マックスはその光の剣をぶんぶんと振り回したのである。
それにより、光の刃がまるで鞭のようにしなり暴れたのだ。いや、このサイズで例えるなら『大蛇』でもいうのが妥当だろう。大蛇の化け物を対峙した神の力がその大蛇のように振る舞う光景は些か皮肉と言えるだろうが。
そして、マックスは一頻りその光の鞭を振り回した後、迷う事なく目の前へと振り下ろしたのである。
轟音と極光が激しく繰り出され、『最凶の魔物』ですら呆気なくバラバラに分解されてしまったのだった。今度は粉微塵にされてしまったので、再生出来る見込みはないだろう。
更に、光はその魔物へ指令を出していた紫そのものへも向かっていったのだ。
「くっ、四重結界……」
だが、紫は臆する事なく、再度自分がこなせる最大の防衛手段を繰り出す。
そこに、勇美達の結束の力による攻撃が直撃し、辺りは完全に白一色で染められていったのだった。
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