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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
恋愛-しゅぎょう-
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刀を鞘に戻し、パンパンと手をはたく。
「いや、まだだ…!」
「無理はしないの。体壊されても困るんだから。」
刀を杖代わりにして立ち上がろうとする大和くん。
だめだ、彼は焦ってる。
一日でも早く、私に相応しくなるんだと急ぎすぎているんだ。
「まだ…やれる…っ!」
3時間ほどつきあっただろうか。
腕には峰打ちでやられた打撲痕があちこちにあるし、これ以上すればまともに刀も握れなくなるだろう。
実戦で何も出来なくなっては元も子もない。
「大和くん。休憩しましょ?」
「でも…まだ…あっ!?」
一歩踏み出そうとした彼だが、疲れがたまってたんだろう。
普段通りに動かない足にとられ、見事につまずく。
そのまま倒れる大和くんだが目の前にはわたしがいるわけで…
「…った。」
「…。」
私を巻き込むように、押し倒す形で転んでしまった。
「…!ご、ごめん!!」
自分のした事に慌てて謝罪しすぐにその場からどく彼。
「あ、あの…俺…!」
「疲れてるんでしょ?だったら無理しないの?」
押し倒した際、大和くんの顔がすぐ近くまで来た。
大和くんは恥ずかしいのか私から必死に顔を逸らしているも、1番心が落ち着かなくて仕方がないのは私の方だった。
(触れた…のよね?大和くんに…。)
彼に触れた手、そして身体が熱くなる。
これは…なんなのだろう?
恋?いや、そんな単純なものじゃないはずだ。
そういえば、私以外にもこの世界にはサーヴァントが存在していると聞いた。
そしてさらに聞くところによれば…互いに身体を重ねる行為…魔力供給というものも行っているとか。
いや、そんな大義名分ではない。
中には互いに愛し合い、欲望のままに身体を交えることだってあると聞く。
いや、そんなこと私に出来るわけない!そういうのはなんかこう…色々と段階を踏んでやるものじゃない?
まだ握手することにものすごい勇気を振り絞る有様なのにいきなりそんなことするなんて…
って何を考えてるんだ私!
「武蔵ちゃん?」
「わぁ!?」
気がつけば目の前には大和くんの顔。
びっくりして今度は私がすっ転んでしまった。
「な、なにいきなり!?」
「いやその…ボーッとしてたからさ…。」
そういい手を差し出される。
「し、師匠としたことが…す、少し油断してました。」
申し訳ないけど差し出された手を無視し、自分で起き上がる。
ともかく…大和くんの人並みの恋愛がしてみたい。
そういった願いは確かに私に聞こえた。
けどできるのだろうか?望みを叶えられるのだろうか。
大和くんは変わりたいと思ってる。
そしてまた私も…もしかしたら変わらなきゃいけないのかもしれない。
「その…大和
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