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黄金バット 第三十六話 ならず者に対して
第二章

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「ここは」
「そうするしかないかも知れないですね」
「今はまだ犠牲者は出ていませんが」
「このままではわかりません」
「ですから」
「そうだな、ここはな」
 署長さんも頷きました、そうしてです。
 暴漢に対してホルスターから拳銃を出そうとしました、ですがそこにです。
 暴漢が何か訳のわからない言葉を発しつつお巡りさん達のところに来ました、突然のことに皆驚いてです。
 発砲しようとした手が揺らぎました、まだホルスターから拳銃が出ていない状況でしたから皆焦りました。
 暴漢はその間にも来ます、お巡りさん達の拳銃が間に合うか間に合わないか大変な状況になりました。
 ですがそこにでした。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「!?この笑い声は」
「まさか」
「まさかと思うが」
 見ればです、お巡りさん達の前にです。
 黄金バットが姿を現しました、見れば今もマントをたなびかせ両手を腰に置いています。そうしてです。
 暴漢を見ました、するとそれだけで暴漢の動きが止まりました。その間にです。
 お巡りさん達は拳銃を抜くことが出来ました、そうして即座に黄金バットの目から発した超能力で金縛りに遭ったと思われる暴漢に発砲しました。無数の銃弾が暴漢達を貫き。
 暴漢は吹き飛び血の海の中に倒れました。お巡りさん達も状況を見ていた人達もその暴漢を見て言いました。
「これでいいな」
「もうこれで大丈夫だ」
「暴漢は倒された」
「動きが止まったからな」
「それが出来たのは黄金バットのお陰だ」
 突如出てきた彼のお陰だというのです。
「彼が動きを止めてくれたからな」
「暴漢は動きを止めて我々はその間に銃を出せた」
「そして発砲が間に合って暴漢を倒せた」
「全て黄金バットのお陰だ」
「全くだな」
 お巡りさん達も他の人達も言います、ですが何時の間にかです。
 黄金バットは姿を消していました、ヒーローだけはそうでした。ですが皆その黄金バットに心から感謝の言葉を贈りました。今回の事件でも素晴らしい活躍をして多くの人を助けてくれた彼に対して。


黄金バット第三十六話   完


                   2020・9・2
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