第一章
[2]次話
家鴨のジマイマのお話U
家鴨のジマイマはこの時お家で子供達にこんなことを言われていました。
「僕達と鶏って違うんだよね」
「同じ鳥でも」
「そうよね」
「ええ、違うわよ」
実際にとです、ジマイマは子供達に答えました。
「私達はね」
「そうだよね」
「僕達は家鴨だからね」
「鶏とは違うのよね」
「同じ鳥でもね、けれどどうして急にそんなことを言うの?」
ジマイマは子供達に尋ね返しました。
「一体」
「いや、同じ鳥だしね」
「それに飛べないからね」
「飛べても上手じゃないし」
「そうなの。けれど私達は本当に違うから」
家鴨と鶏はというのです。
「同じ鳥で人と一緒に住んでいて飛ぶことは苦手でもね」
「色は同じ白でも」
「外見は違うし」
「種類もなのね」
「そうよ。私達が近いのは鴨よ」
この鳥だというのです。
「むしろね」
「あれっ、形は似ているね」
「羽毛の色は違うけれど」
「外見はね」
「それでお水にも強いでしょ」
家鴨も鴨もというのです。
「家鴨と鴨は殆ど同じ種類なのよ」
「そうなんだね」
「それじゃあだね」
「私達の親戚は鴨さん達なのね」
「そうなのよ」
こう子供達に言うのでした。
「そのことは覚えておいてね」
「うん、じゃあね」
「それじゃあね」
「そのことは覚えておくわ」
子供達も頷きました、これで子供達も納得しました。ですがそれで終わりではなくある日ジマイマはご主人に留守番をしてもらって子供達を連れてお家の近くの湖の方にお散歩に行くとでした。
そこにはちょっと変わった鴨がいました、少なくとも子供達にはそう見えました。それでまたジマイマに尋ねました。
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