第109話
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します。」
デュバリィの宣言にエリスが嬉しそうな表情で頷いている中、その様子を微笑ましそうに見守っていたルシア夫人はデュバリィに会釈をした。
(ふふっ、”現代の鉄騎隊の筆頭隊士”が”師”になるのですから、エリスもいずれはエリゼさんのような凄まじい使い手になるでしょうから、リィンさんもうかうかしていられませんわね♪)
(ハハ……そうだな。その為にもまずは、”八葉一刀流”の”皆伝者”になれるようにもっと精進する必要があるな……)
ルシア夫人同様エリスとデュバリィの様子を微笑ましそうに見守っていたアルフィンに小声で指摘されたリィンは苦笑しながら答え
(エリス様自身が納得されているのでしたら、構わないのですが、”神速”の迂闊な部分まで影響されないとよいのですが。)
(そういう事はせめて本人のいない所で言うようにしてください、アルティナさん……)
ジト目で呟いたアルティナの小声の言葉に対してエリゼは冷や汗をかいた後疲れた表情で指摘した。
その後郷の見回りを終え、”鳳翼館”でルシア夫人達が用意してくれた豪華な夕食を仲間達とご馳走になったリィンは夕食後、仲間達と共に久しぶりの鳳翼館の露天風呂を堪能した。
〜鳳翼館・露天風呂〜
「うわ〜……!」
「広いな……」
「これがユミル名物の”露天風呂”ですか……」
「いや〜、さすが観光名所になっている風呂だけあって、大浴場とは大違いだね〜。」
「戦時中でありながら、これ程の眺めのいい露天風呂を貸し切りにする等、贅沢な話だな。」
「フッ、リィンのご両親には改めて感謝しないとな。」
「ああ。話には聞いてはいたが、話以上に雅かつ風情があるじゃないか。」
「ハハ、これがユミル自慢の露天風呂です。滋養にも利きますから、ユミルの温泉を求める客が絶えないんです。」
フランツとドゥドゥー、クルトとフォルデは初めて見るユミルの露天風呂を興味ありげな表情を浮かべて見回し、レーヴェとフェルディナント、ローレンツはそれぞれ静かな笑みを浮かべ、仲間達の様子を見たリィンは苦笑しながら答えた。
「フム、確かにこの湯には微弱な治癒系の魔力が纏っているから、滋養に利くという話も強ち嘘ではあるまい。」
「へ――――」
するとその時温泉から男性の声が聞こえ
「あんたは確か……」
「トリスタの件でデュバリィ殿の使い魔になった天使――――――バルディエル殿、だったな?」
「彼が話に聞いていた……何故ここに?」
男性―――人間の姿になっているバルディエルを見つけたクロードとディミトリは目を丸くし、二人の話を聞いたカイルは戸惑いの表情で訊ねた。
「” 神速”が『わた
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