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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第109話
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んで指摘した。



「……―――うん、今の話を聞いて決めました。」

「?決めたって、何を決めたんだ、エリス。」

一方納得した様子で呟いたエリスの言葉を聞いたリィンは不思議そうな表情でエリスを見つめた。

「それは勿論、私にとっての”人生の師”がデュバリィさ―――いえ、”デュバリィ先生”に決めた事です。」

「へ………」

「”人生の師”……?」

「それって一体どういう意味なのかしら、エリス?」

エリスの答えを聞いたデュバリィが呆けている中、アルティナは首を傾げ、アルフィンは不思議そうな表情で訊ねた。



「姫様達もご存じのように兄様と姉様、それぞれの人生でお世話になった”師”がいて、その方達から様々な事を学び、今に到っています。兄様はセシリア将軍とサラ教官、姉様はエクリア様が”人生の師”です。ですから剣術に限らず、家事も私より遥かに上でかつての立場は私と同じデュバリィ先生からは兄様達のように様々な事を学んで兄様達と肩を並べて歩ける存在に成長したいと思っているんです。」

「エリス……」

「い、幾ら何でも大げさすぎますわよ。剣術はともかく、他の事に関しては貴女より少しだけ多くの経験を積んでいるだけで、貴女も経験を積めばすぐに私に追いつきますわよ。」

エリスの説明を聞いたエリゼが驚いている中、デュバリィは戸惑いの表情で指摘した。

「経験の有無は私にとっては関係ありません。兄様達―――”身内”以外で、私個人に対してここまで気にかけて頂き、剣術を含めた”実戦”に関する事を付きっきりで教えてくださったのはデュバリィ先生だけです。そんなデュバリィ先生は私が兄様達と肩を並べて歩いて行く為の”師”として”目標”にさせて頂きたいんです。」

「そうだな……セシリア教官やエクリア様はともかく、サラ教官は様々な”欠点”もあるが、それでも俺――いや”Z組”のみんなにとってはサラ教官を超える事を目標としていた。要は本人が”目標”にすると決めたんだったら、いいんだと俺は思う。」

「〜〜〜〜〜〜〜ッ!ああもうっ、わかりましたわ!!そこまで言うのでしたら、”本当の意味での師”になってあげますわ!で・す・が!結社最強にして至高の存在たるリアンヌ様直轄の部隊である”鉄機隊”の”筆頭”たるこの私を”師”にするのですから、”師”である私がマスターに誇れるような”弟子”に成長してもらう為にも、修業は今まで以上に厳しくなると覚悟しやがりなさい!」

エリスとリィンの話を聞いて頬を赤らめて恥ずかしがっていたデュバリィはやけ気味になってエリスを見つめて答え

「はい!改めてよろしくお願いします、デュバリィ先生……!」

「ふふっ、よかったわね、エリス。――――――デュバリィさん、改めてエリスの事、お願い
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