第109話
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てデュバリィは会釈をして答えた。
「えっと……話は変わりますけど、デュバリィさんは一体どちらで料理を習得したのでしょうか?もしかして”結社”時代に”結社”の方達から習ったのでしょうか?」
「ひ、姫様……」
「幾ら何でもさすがにそれはないかと。」
アルフィンのデュバリィへの質問を聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中エリスは脱力し、アルティナはジト目で指摘し
「コホン。以前にも貴女達にも話しましたが、私はマスターに拾われる前はとある国の辺境を収める小貴族の娘でした。辺境であるユミルの領主一家であるシュバルツァーやエリス達ならわかるでしょうが、辺境の小貴族は都の貴族と違って平民達との関係も近く、また普段の生活も使用人に頼るようなことはせず、自分達の力で生活しています。ですから、私も当然エリスやエリゼ・シュバルツァーのように母から様々な家事を手解きを受け、その手解きの一環として料理も習っていただけですわ。」
「という事は、今のこの料理もデュバリィさんの母親直伝の料理なのか……」
デュバリィの説明を聞いたリィンは静かな表情でデュバリィが作った料理を見つめた。
「ええ。……まあ、マスターに拾われてからは雑用もそうですが、家事も担当してマスターのお世話をさせて頂きましたから、特に料理に関しては他人に出しても恥ずかしくないレベルのものは作れますわ。何せ、私が普段食事を作っていた相手は至高の存在にして伝説の存在たるマスター――――――リアンヌ様なのですから!」
「確かに普段からサンドロット卿程の傑物に出す食事を担当していたら、自然と自信もつきますね……」
「ああ……あれ?という事は他の二人ももしかして、デュバリィさんのように料理が上手かったりするのか?」
胸を張って自信満々な様子で答えるデュバリィの様子を見たその場にいる多くの者達が冷や汗をかいている中苦笑しているエリゼの意見に同意したリィンはある事が気になり、不思議そうな表情で訊ねた。
「エンネアもアイネスも、”最低限”はできますわ。とは言ってもその二人は出身が元教団員に元準遊撃士と、料理を含めた家事とは縁遠い存在だった為、”筆頭”である私が二人に料理を含めた家事を教える羽目になりましたが。」
「ということは、デュバリィさんはお二人の家事の”師匠”でもあるのですわね♪」
「人にものを教えられる程”家事”に長けている”神速”は料理に限らず様々な”女子力”が意外と高いと見受けました。」
「ですから”意外”とって何ですか、黒兎!」
話を聞いて興味ありげな表情を浮かべているアルフィンと共に驚きの表情で自身を見つめて呟いたアルティナの言葉を聞いたデュバリィは顔に青筋を立ててアルティナを睨
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