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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
師匠-むさし-
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ー浴びるから。」
「…。」
「というわけで弟子になった大和くんにお願いがあります。」
顔だけひょっこりと覗かせ、俺に何やら頼みがある様子。
「お師匠様が湯浴みし終えるまでに夕飯を用意しておくこと。できればうどんがいいわね!」
「え、それって」
「ほら文句言わない!これも修行の内!」
「い、いやそんな小間使いみたいなこと…!」
言い終わる前に扉を閉められる。
「う、うどんって…。」
彼女の大好物なのは確かに知ってる。
でも…あるのか?
「と、とりあえずスタッフの人に聞いてみよう。」
ここでもし用意できなかったら弟子入りの話は無かったことにされるかもしれない。
そんなのはゴメンなのでここは大人しくうどんを探しに行くことにした。
?
「んん〜生き返るぅ〜?」
それから、
スタッフさんに聞いてみたところインスタントならあるとの事でもらってきた。
しかし、何故ラブホテルだけこうしてインフラが生きており、なおかつ建物も無傷なのだろうか。
まぁ助かったことに越したことはないけど。
「さすがね大和くん。とりあえずは第一関門突破ということで!でもインスタントなのは残念だけど贅沢は言ってられないか!」
と、バスローブ姿でおいしそうにうどんをすする武蔵ちゃん。
うどんは一つしかなく、俺は非常食として保存されていた乾パンと氷砂糖をかじってとりあえず腹を満たす。
「とりあえずはここで一晩過ごしましょうか?」
「…だな。」
窓の外を見ると未だ止まない雨が降り注いでいる。
勢いも衰えることなく、ずっとスコールが続いているのだ。
おそらく今日中に出ることは不可能だろう。
「その…師匠?」
「武蔵ちゃんでいいの。堅苦しいのは苦手なので。」
「じゃあ…武蔵ちゃん?」
師弟関係にはなったものの、呼び方は今までと変わりなく名前で呼び合う事となった。
「何かしら?」
「単刀直入に聞くよ…強くなるには…どうしたらいい?」
箸が止まり、少し考えてから武蔵ちゃんは答える。
「戦うこと…かな。」
「戦う…。」
「例えるなら刃。刃もまた研磨され、打たれ、強く鋭く丈夫になる。今の大和くんは例えるなら打たれる前の刃…ううん、まだ刀にもなれていない"鉄"ってところかしら。」
「刀にもなれていない…鉄。」
まだ斬ることも出来ない、未熟以前の問題。
「でも平気平気!弟子入りを志願したんだから師匠の私が責任をもってキッチリ立派な"刀"にしてみせますから!その辺はドンと任せてね!」
そういい、うどんの残りのスープをすする。
「はー、ごちそうさま。」
空になったプラスチックの容器を机に置き、椅子から立ち上がって窓を見る。
「それじゃ、明日
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