第十幕その十一
[8]前話 [2]次話
「何よりも」
「そうよね」
「まあやんちゃですけれどね、兄上は」
玉龍はこう言いました。
「それもかなり」
「おう、天界で大暴れしたりな」
「あの時は大変なことになりましたし」
「それでお釈迦様にお仕置きされたな」
「五百年石に入れられましたね」
「それでそれが終わってな」
その時からというのです。
「お師匠様に助けられて」
「それからでしたね」
「おう、天竺まで旅をしたんだよ」
「そうでしたね」
「いや、あれは大冒険だったな」
「そうでしたね」
「それで大暴れもしたな」
その旅の時もというのです。
「何かと」
「というか兄上大暴れしかしてないですね」
「おいららしいだろ」
「それはそうですが」
「けれどオズの国だとな」
この国ではどうかといいますと。
「暴れてないだろ」
「遊ぶだけですね」
「悪戯はしてもな」
それでもというのです。
「そうだろ」
「そこは変わりましたね」
「ああ、それじゃあな」
「今からですね」
「中華街に行こうな」
こう言うのでした。
「皆で」
「筋斗雲は使わないでいきましょう」
オズマがにこりと笑って言いました。
「ここは」
「ずっと歩いてですね」
「ええ、中華街はもうすぐよね」
「そうですよ」
孫悟空さんは笑顔で答えました。
「目と鼻の先です」
「それで、ですね」
「歩いての旅も面白いし」
「それじゃあ」
「歩いて行きましょう」
中華街まで皆でというのです。
「そうしましょう」
「それでは」
こうお話してでした、皆で中華街まで歩いていくのでした。孫悟空さん達も加えた一行はいよいよ中華街に入ろうとしていました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ