第十幕その二
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「想像も出来なかった」
「そうですよね」
「日本はどういった国だ」
「日本は物凄い国みたいだね」
オジョもお話を聞いて言いました。
「関羽さんを女の人にするなんて」
「日本の戦国時代の人達も他の人達もです」
「女の人にするんだ」
「もう誰でもです」
それこそというのです。
「それこそものまで、です」
「女の子にするんだ」
「国家もです」
「じゃあ僕も女の子になるのかな」
オジョは神宝に尋ねました。
「日本人にかかったら」
「もうそれこそオズの皆さんがどなたも」
「本当に凄い国だね」
「それが日本です」
「外の世界には色々な国があるね」
「全く以て驚きです」
また言う玄奘さんでした。
「これでは悟空達も女の子になっても」
「普通ですよね」
「そうなりますね」
こうオジョに応えました。
「まことに」
「いや、オズの国に日系人の人がいて」
「色々言われる意味がわかりました」
「そうですよね」
「というか日本は物凄く独特の国よ」
オズマはその日本人の恵梨香を見て言います。
「他の国もそうだけれど」
「何かとですね」
「ええ、オズの国にも負けないんじゃないかしら」
こうもです、オズマはオジョにお話しました。
「誰でも何でも女の子に出来てね」
「他のこともですね」
「色々とね」
「そうですね」
「しかしそれがしの何処に女の子になる要素があるのか」
関羽さんはまた首を傾げさせて言いました。
「全くわからない」
「ご主人は男性そのものですね」
こう言ったのは赤兎馬でした。
「全く以て」
「そう思うが」
「そこをあえてそうするとは」
「想像も出来ない、少なくともそれがしが漢にいた頃は」
「全くでしたね」
「そんなことは考えられなかった」
「むしろ考える方が凄いわね」
オズマも言います。
「その方が」
「左様ですな」
「けれど面白い発想よね」
「はい、まことに」
「そのことに驚くしかないわ」
オズマは唸って言いました、そうしたお話をしながらです。皆は旅を続けていっていてそうして三時にはです。
ティータイムを摂りました、ミルクティーにスコーン、フルーツサンドにケーキのセットですがそのセットを食べている時にです。
玄奘さんはこう言いました。
「八戒がいればです」
「喜んでいましたか」
「八戒は食べることが大好きなので」
それでというのです。
「ですから」
「それで、ですね」
「喜んでいたと思います」
「八戒さんは食べることが大好きですよね」
オジョも言います。
「そうですね」
「そして悟浄は飲むことがです」
それがというのです。
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