第十幕その十
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「優しい神様でもあるんだ」
「ただ神秘的なだけじゃなくて」
「そうした神様でもあるのね」
「あちらの神様は」
「そうなのね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「僕はあの社が好きで」
「神様もなのね」
「先生は好きなのね」
「優しい神様だから」
「そうなんだ、だから一度ね」
先生としてはです。
「行きたいと思っているよ」
「そうなのね」
「それじゃあね」
「機会があればね」
「あちらにも行きましょう」
「是非ね」
「それと瀬戸内海は」
トミーは広島の前のこの海のお話をしました。
「神戸も面していますけれど」
「あの海はどうかしたのかな」
「魚介類は豊富ですが潮流は複雑でしたね」
「うん、季節によって変わってね」
先生も答えます。
「小島も多くてね」
「船の行き来が難しいですね」
「その船も多くて魚介類が豊富で漁業も盛んで」
それでというのです。
「網や養殖場も多くてね」
「行き来が難しいですね」
「迷路みたいなところで」
それでというのです。
「船での航海では凄く難しいんだ」
「じゃあ海上自衛隊も」
「帝国海軍の頃からいつもあの海を行き来しているから」
「航海技術が凄いんですね」
「瀬戸内海は世界屈指の難所だよ」
航海にはというのです。
「本当にね」
「そうですよね」
「そこをいつも行き来しているから」
「海上自衛隊の公開技術は凄いんですね」
「そう、帝国海軍の頃からね」
「じゃあイギリス海軍よりも」
「そうした技術は上だろうね」
先生は実際にと答えました。
「冗談抜きにね、海上自衛隊は他にも横須賀や舞鶴や佐世保、大湊と大きな港を持っているけれどね」
「確か横須賀と舞鶴は」
「横須賀は江戸湾だからね」
「船が多いですね」
「世界屈指でね、舞鶴は波が荒らいし」
「難所が多いですね」
「その難所をいつも航海しているから」
それだけにというのです。
「海上自衛隊の航海技術は尋常なものじゃないよ」
「そうですか」
「というか日本の海はね」
ここはといいますと。
「難所が多いんだよ」
「瀬戸内海に江戸湾に日本海に」
「高知県の南もだしね」
「黒潮ですね」
「それもあるからね」
「あちらも難所ですね」
「あと佐世保も近くにね」
先生はこちらのお話もしました。
「潮流がややこしくて大湊から北海道に行くけれど」
「あちらの海もですか」
「波が高いから」
「航海が難しいですか」
「そして横須賀や呉は出入港自体が凄く難しいと評判だよ」
湊の時点でそうだというのです。
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