第十幕その九
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「琵琶湖でも和歌山でもね」
「松山でもだったし」
「とにかく美味しいものがあちこちにある国ね」
ダブダブも言いました。
「日本は」
「そうそう、それはお菓子もで」
ポリネシアはダブダブに続きました。
「各地にあるのよね」
「それを全部食べていくだけでも」
トートーはしみじみとした口調で言いました。
「大変なことだよ」
「どうしてここまで美味しいものが一杯あるのか」
「唸る位よ」
チープサイドの家族も言いました。
「日本地がどれだけ美味しいものを求めているか」
「そのことも思うね」
「うん、色々食べることも」
このこともと言う先生でした。
「食文化を学ぶことだけれど」
「学びきれないよね」
「ここまで多いと」
「ちょっとやそっとじゃね」
「そうよね」
「全くだよ、けれどじっくりと時間をかけて」
そうしてというのです。
「やっていくよ」
「そうだよね」
「日本の食文化を学ぶことも」
「そのこともね」
「やっていくわね」
「そうするよ、あと広島にはね」
牛女さんとお話したこともお話します。
「是非ね」
「行きたいよね」
「そうだよね」
「これから」
「機会があれば」
「そうしたいよ、広島城にも行って」
そうしてというのです。
「広島市を巡って呉にも行って」
「江田島にも行って」
「そして厳島にも」
「そうするのね」
「特に厳島に行きたいかな」
この場所にというのです。
「僕はね」
「厳島の大社だね」
「あの社に行きたいのね」
「是非共」
「そうしたいのね」
「今広島で一番行きたい場所だよ」
先生としてはそうだというのです。
「本当にね」
「潮の満ち引きで海から姿を現す社なんて」
「ちょっとやそっとじゃないよ」
「この世にそんなものがあるとか」
「確かに凄いわね」
「これだけ神秘的な場所はそうないと思うから」
それだけにというのです。
「行きたいね、あとあの社の神様も僕は大好きなんだ」
「厳島大明神よね」
「あの社の神様は」
「そうよね」
「平家の守り神だったこともあるけれど」
平家に信仰されていてです。
「平家をずっと庇っていたんだ」
「源氏と戦って負けていても」
「それでもだったの」
「あの社の神様は平家を庇っていたの」
「そうなんだ、他の神々が怒ってもね」
平家についてです。
「あの社の神様だけはね」
「平家を庇っていた」
「そうなのね」
「そうした神様なのね」
「自分を信仰してくれる人がどうなっても庇う様な」
そうしたというのです。
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